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カテゴリ:読書・その他感想文
大山誠一の発表した聖徳太子不在論を通して、その説を批判、肯定(全面的に肯定する人は少ないようだが)論を、「東アジアの古代文化」に掲載されたものを集めたもの。
まあ、ワタシなどにはよくわかりませんが、あれだけ有名にもかかわらず、その業績とされるものは日本書紀に拠っていて、しかもその記述の正確さが問われているとあって、その実像は捕らえきれないというのが現状か。中学の歴史でいえば、遣隋使の派遣、冠位十二階、十七条の憲法ということになるのだろうが、特に十七条の憲法が実在していたかどうかということになると、むしろあれは書紀の創作説の方が強いぐらいなのであろうか。その他にしても、主導したのは蘇我氏ではないかとか。 ところで、この種の本で、なぜ聖徳太子を描くのに敬語を使ったりする人物がいるのだろうか。敬語などを使ってしまったら、その瞬間にその説の信憑性が崩壊すると思うのだが。不思議だな~。 お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
Last updated
2006.06.15 02:55:44
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