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カテゴリ:読書記録
以下、これまで読んだ本を紹介します。
■妻は、くノ一 風野真知雄著 書店で見かけ、そのストレートすぎるタイトルに惹かれて購入。 そのシンプルすぎるタイトルからフランス書院か!? と思いましたが、角川文庫作品です。 内容は時代小説。主人公は、変わり者の平戸藩藩士の雙星(ふたぼし)彦馬。 彼の元にあまりにも唐突に妻が嫁いでくるわけですが、嫁いでくるのとほとんど同じような唐突さで消えてしまい、その妻をおいかけて江戸まで向かう…というストーリーです。 その過程で、妻が平戸藩を偵察に来た幕府の忍びであることがわかってきます。 全体としてはちょっとした謎解き、そして江戸時代の雰囲気も味わえるお得な一作です。 ■隠蔽捜査 今野敏著 主人公は竜崎伸也。東大卒のキャリアで、役職は警察庁長官官房総務課長。 彼は他の警察小説で登場してくるような、いわゆる我が身の保身を第一としたり、国家の大事の前に一般警察官を切り捨てたり……といういわゆるキャリア像ではありません。 ではどんなキャリア像かといえば、こんな役人がいてくれれば…と思わせる人です(わかりにくいかと思いますが、それは読んで実感していただきたいです)。 一般の警察小説のように所轄もしくは捜査一課が捜査本部をつくって凶悪犯を追い詰める、というものではなく、あくまでキャリア視点から状況を俯瞰して事件を解決に導く、というストーリーライン。 結構、分厚いのですが、ストレスなくスラスラと読め進むことができますので、読む本がないなと思ってる方にどうぞ手にとっていただきたいです。 お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
Last updated
2010年11月25日 14時43分43秒
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