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カテゴリ:着物の話
先日、会社の同僚と着物で銀座に出かけた。
彼女は自分で着物を着るのはまだ数回目だ。 彼女のコーディネートは古典柄の小振袖に紬の帯であった。 着物雑誌を読んで知識を得た私からしてみると、帯の格が低すぎるのでは?という心配がある。 古典柄の着物だから、かなり格の高い帯でも十分いける。 しかも、彼女はお太鼓が苦手という理由で、角出しで結んでいた。 着物雑誌のセオリーからいけばNGとなるのかもしれない。 ただ、園遊会でもなく結婚式でもない、ただの買い物である。 それならばどんな組み合わせだろうと特に問題はないとも思う。 洋服だってデニムにフェミニンなブラウスとハイヒールを合わせたりすることもある。 それが「おしゃれだ」とも言える。 あくまでも趣味で着ているのだからなんだっていいのである。 私が初めて一人で着付けをして着付け教室に行ったときの組み合わせはとてもおかしかった。 ウールの着物に二十太鼓に見えるトンネル仕立ての名古屋帯を締めて行った。 今、考えると、顔から火が出るようなコーディネートだが、それを見た先生は「NGです」とは言わなかった。 一人で着て、着付け教室に来たことをほめてくださって、着付けの悪い部分を指摘し、直してくださった。 そのときは自分がおかしなコーディネートだとはわからなかったが、今にして思えばとてもおかしかったのである。 しかし、もしもそのときに「それはとてもおかしい」と言われたら、私は着物を着ることが怖くなってしまったかもしれない。 着物を着慣れていくにつれて、振り返ってみると「あれはおかしかった」と自分で思えばそれでいいのだと思った。 とても難しい問題だが、その経験からコーディネートに関しては人様に指摘をするべきではないと、私は思っている。 私もプロではないのだし。 着付けに関しては、彼女の悩みは衣文が抜けないのに、襟元が崩れて開いてくるということなので、それについては私の着付けの方法を話してみた。 体型にもよるので、どういう方法がベストかは一概には言えない。 試行錯誤でやっていくしかないのだ。 お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
最終更新日
2008.11.22 21:28:37
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