人気テレビ番組の文法
●7つの心得1.公共性…公共の電波を使っている。2.時間が商品…時間厳守。朝昼夜それぞれの時間の雰囲気に合わせた番組を!3.公正中立客観…社会妥当性・独立均衡性・事実立脚性→誠実であれ!4.最終判断の留保…テレビ局は営利目的の私的企業。一企業が視聴者に特定の価値観を押し付けてはいけない。視聴者が判断するための選択肢を参考情報として与える。両論併記する。出演者の発言は出演者自身のものであり、自己責任。テレビ局は責任を免れる場合が多い。(新聞・雑誌は新聞社・出版社に編集責任が生じる。)5.視聴率主義…視聴率が取れない番組は公共性がない。6.華をつける…華のあるタレントや職場に、人気が集まり活気が生まれ魅力となる。7.チームワークとパワーバランス…プロデューサー主導、ホストパーソナリティー主導、放送作家主導の場合がある。しかし全面的に一人勝ちになるとマンネリ化してしまう。うまいことプロデューサーがパワーバランスを取って不安定な状態に持っていく→緊張感を出て競争が生まれチームワークが発揮される。ホスト、放送作家、製作会社などを複数使って、拮抗させて緊張感を持たせる。また新人を抜擢し、組織が硬直しないようにする。●御法度1.VSLDY(レイティング)…暴力、セックス、乱雑な口調、隠喩の猥談、児童無配慮2.スキャンダル…テレビに出ているタレントはお茶の間に入り込んでいる存在→善人でなくてはならない3.ヤラセ…映像が真実だから面白い。ヤラセなしではうまくいかないようなら、テレビ業界で生き抜く才能がない。4.パクリ…番組企画のパクリはすぐに視聴者に見放される。原作からの引用も商業利用なのだから相応の謝礼を出すべき。5.キックバック6.騒音・見切れ・写り込み…スタジオ内では紙コップが落ちる音も響き渡る。他商品の写りこみはスポンサー関係で後々大変。●番組企画「中学生にも分かるように作れ!」視聴者ターゲットを知識上位層に絞ると、下位層はついてこれなくて見てくれない。できるだけ誰でもわかる内容にする。ただし、レベルが低すぎても内容が薄くなる。→中学生レベルにする。中学生レベルとは…物事や情報や人を、典型的象徴に分類する。典型的象徴はみんなが知っている有名なもの。与えられた情報が、どの典型的象徴にどれだけ近いかを考える。ナレ原は、聞き言葉で書く。同音異義語はNG。~「人気テレビ番組の文法」