スマイルカーブの左右両端を目指す
日本の製造業の付加価値について縦軸に 付加価値、横軸に 製造業の上流~中流~下流(素材デバイス~組み立て~販売メンテナンス)をとると、グラフは「スマイルカーブ」の形になる。スマイルカーブの中央に位置し、付加価値が最も低いのは、中央の組み立て工程だ。液晶パネルやDRAMなど(電機やエルピーダ)は、昔は高い付加価値があった。しかし今は、組み立て工程としてスマイルカーブの中央にあたる。自動車産業は、昔はスマイルカーブの例外だった。部品数が多く組み立て工程が性能や品質のカギを握っていたからだ。しかし今は、アジア圏で組み立て工程の工場の質が上がったため自動車産業はスマイルカーブに当てはまる産業になった。スマイルカーブの左右両端を目指すことが大事。例えば、高付加価値の原料や部材を作る。メンテナンスやシステムを提供するなど、販売後に収益機会を見つける。つまり、従来の位置取りを見直し、収益基盤を変えることが大事。~日経