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「もう、縫わなくて大丈夫ですか?」の問いで、第96回目「城下町臼杵TI日記」は始まります。 お裁縫の話であれば気軽に質問できるところ、これがケガの縫合となると、やはり不安を感じずにはいられませんでした。 幸いにも、病院の先生のお返事は「はい、大丈夫でしょう」とのことで、この1週間同様、軟膏塗布を自宅で続け、来週もう一度診て頂くようになりました。 毎日の通院から始まり、傷の治り具合によっては切開、縫合という場合も考えられたので、ただ、ただ安堵するのみでした。 そもそも、足にケガをした理由自体、もしかしたら私が招いてしまったのかもしれません。 或る日、散歩を終えて家の中で良太のリードをつなぎ替える際、いつにも増してヤンチャ振りを見せる愛犬に手を焼き、傍にあった家族の杖を示したのです。 離れたところで杖を上から下へ降ろした時、何を思ったのか、良太が杖の真下にいきなり飛び出して来て、軽めながら鼻に当たってしまい「キャイーン」と・・・。 翌日の散歩後、仕事を控えて慌ただしく居間の近くを行き来する私に良太が取った行動は、まるで予期せぬものでした。 何と、猛ダッシュで居間から瞬時に顔を出し、ふわふわスリッパをはいた私の左足に噛み付いてしまったのです。 前日のリベンジか、ふわふわスリッパの獲物欲しさか、真相は分かりませんが、ショックで信頼関係が揺らぐ事態を避けたくて、心から良太に謝りましたね。 振り返ってみれば、その日、「久し振り」と声を掛けてきた見知らぬ男性の白い軍手は、初めて、そしてそれまで唯一、私が良太に甘噛みの度合いを遥かに超えて手を噛まれ、2度縫いしたのと全く同じ箇所だけ草色に染まっていました。 暫くしてすれ違った年配女性は、わざわざ私の目前で青いサージカルマスクみたいなものを付けたから、実はこの時点で昔の傷をふと思い浮かべてはいたわけです。 けれども、まさか本当にその日に再び噛まれるとは、誰が予想できたでしょうか。 これまでドッグトレーナーの先生に自宅へ来て頂き、複数回レッスンを受けたり、地道に信頼関係を育んだつもりでした。 小さな頃からずっと、ミックスに加え、秋田犬やシェパードまで飼った中で、噛まれたという経験は皆無だったけれど、良太に関しては理解を深める努力をしたのです。 不思議なことに、良太は散歩中に出会う方々の前では非常に大人しく従順で、動物病院においてはまさに「借りてきたネコ」状態です。 普段は私にも大人しい面を見せてくれる半面、家の中で突然何かのスイッチが入ったみたいに牙を剥く瞬間があります。 「行きは良い良い、帰りは怖い」のごとく、散歩の出発前は素手でリードを付けられるのに対し、帰ってつなぐ時は全身完全防備態勢を整えなければなりません。 ここ3ヶ月以上、帰ってつなぎ替える時に、後ろを振り返りながらリードや私の手を激しく噛もうとするため、動物病院の看護士さんへ相談したら、尋常な仕草でないのが分かりました。 長患いした右耳の炎症と関連性があるのか、それとも実際にないのか、飼い主としては知りたいところです。 昨日も、いつものように良太と仲良く散歩して、一緒に丸いお月様や満開の梅の花を眺める中で、「良太と共に生きていく」ことを強く心に誓った私です。 にほんブログ村 お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
最終更新日
2023.03.07 03:22:36
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