空のオルガン

　前回書いた、栗の皮剥き。
　うちにはくりくり坊主​
SUWADA 諏訪田製作所 栗の皮むき鋏　栗くり坊主II　栗むき器 くりくりぼうず 栗くり坊主 栗むき 栗剥きくりくり坊主 栗 むき 機 栗くり 栗 栗剥き くりむき くりぼうず 栗 くり 坊主 栗の皮むき 栗剥き器 三条 栗くり坊主2 suwada 栗むき器 栗むき 栗の皮むき​　が一つしかないので、う～のが「包丁で剥こうかな」と言った。
　「危ないよ」と言ってすぐ「あ、でも、『やってみなはれ』やね」と言いなおす。う～のが何かをしようとするときに先回りしたり、注意点ばかりをあげて不安を煽るのをやめて欲しいと、う～の自身から何度か言われてきた。つい先日も「何度も言うけど」と言われたばかり。意識しようと思っていても、なかなか変われないので、その都度指摘してもらうしかない。私が子供の頃も、母がするのを見て「栗むきた～い」「里芋むきた～い」と言ったが、母に止められてきた。それでもやりたくて、隙をみて包丁を手にしたら「ああ～っもう、危ないって！お母さんがするからっ！」と取り上げられた。同じことを自分もしている。この連鎖は止めないと。

　そういえば、う～のに対する態度で何か指摘された時、私が親にされてきたことをう～のにしていることが多々あるなあと思う。しない方がいいとわかっているのにしてしまう。そうやって下の世代に連鎖してしまうんだよねとう～のに言ったら「お母さんたちはそうだったかもしれないけど、う～のたちの世代は、そういう連鎖は自分たちの代で断ち切ろうと思ってるよ」と言われた。いや、お母さんだってさ、若い頃はそう思ってたよ。でもさ、自分が親になると・・・なんて言い訳か。う～の世代を見ていると、たぶんこの人たちはこのまま、自分がされて嫌だったことは、大人になっても親になってもしないような気がする。

　で、包丁で剥き始めたら、これが上手。渋皮がうまく残せたので、じゃあ渋皮煮用にいくつか剥いてと頼んだ。後で画像を載せよう。





　ゆっくり、丁寧な人だ。何をするにも、気持ちを込める。自分の言葉で傷つく人がないように、口に出す前に考えるから話すのもゆっくり。言う事、書く事、描く事の細部に隠れた配慮を、わかる人はわかるのだろうけれど、私のような大雑把な人間は、言われて初めて気づく。スピード重視、効率重視の世の中では素通りされるけれど、そういう流れに疲れた人にはう～のの配慮が染みるらしい。もっと早く気づいてあげられたらよかったね。でも、遅くなったけど、今わかってよかった。

　時々二人で話し込む。２時間、３時間経つこともザラ。だいたい、夜寝る前のふとした話から発展するので、気が付くと夜中１時2時になることもある。それだけ話して、お互いのほんの一部しかわからないのだけれど、その度に結び目がほどけていくので、話してよかった、というところで二人の認識は一致している。

　この先の事は、焦らず、う～ののペースで。追い立てないように気をつけよう。
　でも剥いた栗は、早めに加工してほしいな。

　くりくり坊主は、新しいタイプが出ているらしい。
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