えー、僕は夏休みの宿題を夏休み終了間際か、ヘタしたら学校が始まってから提出日が来る僅かな日数をたよりに仕上げていたクチです。まさかこの年になってもそーなるとは・・・(泣)
そー言えば、こことここで「夏休みの自由研究」について書きました。ようやく報告をぼちぼちできるかなって成果が出始めたので記事にすることにします。
久しぶりの写真方面話題だ(汗)
ということで、サイアノタイプです。青写真です。ブループリントって呼び名もあります。英語表記だと「Cyanotype」と書きます。以後はサイアノタイプと表記することにします。>グーグル対策
歴史とか化学とか必要材料とかプリント方法などの小難しいことは、次回以降にしましょ♪>って前回も言ったような気がするけど
サイアノタイプのように現代的なプリント方法以前の写真黎明期的プリント作成方法を日本語では「古典印画法」とか、英語では「Alternative Print Process」やら「Alternative Photo」と言うジャンルで呼ばれています。いわゆる一般的な白黒ペーパー(ゼラチン・シルバー・プリント)や、カラーネガペーパー(タイプCプリント)や、ダイレクトプリント(チバクローム、RPプリント)等以外のやり方を指します。そしてほとんどのプロセスは、感材の持つ感度がかなり低いために引伸機によるプリントは不可能で、フィルムを密着してプリントします。したがって、ブローニーフィルムでもいいですが、せめて4×5以上のフィルムサイズネガを使います。あるいは、拡大デュープ(元がネガの場合)をして、大きなネガフィルムを作っておく必要があります。
古典印画法の中には、サイアノタイプやプラチナタイプのように印画紙を作る方法が結構簡単な物もありますし、ゴム印画やカーボンプリントのように結構複雑な物もあります。従って、古典印画沼に足を踏み入れるには、比較的簡単なプロセスから始めるのがよいと思います。しかしながら諸プロセスよりも面倒なのが、実は「ネガ作り」だったりします。8×10カメラを担いで撮影するも現像するも大変ですし、小型カメラで撮影したフィルムから拡大デュープを作るのも難儀です。
しかしながら、この「大きい密着用のネガ作り」については、現代技術を駆使することで比較的簡単にクリアーできるようになりました。ま、その辺も追々ね♪
んで、僕が経験済みの古典印画法は「プラチナプリント」です。プラチナと鉄塩を使うこのプロセスは、プラチナだけにケミカルが結構高いのですが、意外と簡単にできちゃいます。なぜなら、このプラチナプリントは保存性も高く非常に美しいので、世界中にファンがいて、研究の進んだケミカルキットが売られているからです。日本では、細江英公先生の弟さんの細江賢治さんとか、服部冬樹さんが有名ですし、キットは「ザ・プリンツ」や「PGI」で手に入ります。
おっと、サイアノタイプだ。
で、サイアノタイプですが、なんで簡単かと言うと、プリント制作に使用するケミカルは僅か2種類。塩酸とかと比べれば薬剤の危険度は低い。しかも安価。水(水道水でもいいけど、蒸留水や純水ならなおよし)に溶かして混ぜるだけ。この感光液を紙(布でも板でもいいよ)に塗って、ネガを密着させて、太陽光に当てて、水で現像すれば終了。念のための定着をさせるには、薄めの酢酸を使えばよいのです。
ね?簡単そうでしょ?(笑)
・・・と思って取り組んだのですが、用意したネガが昔のプラチナプリントを作っていたときの8×10ネガで、どうやらサイアノタイプに利用するには想像以上に濃度が高かったようで、露光時間を割り出すのに結構苦労しちゃいました(汗)。もう少し研究してみますが、もしかすると通常プリント程度、あるいは、ポラロイドのタイプ55のネガとのマッチングが良いかもしれません。
ま、ま、ま、くどくど書くのはこのぐらいにして、本日までのプリントをご覧下さいませ。ちなみにフラッドベットスキャンを動かすのが面倒だったので、5Dでちょこっと撮影した画像ですが、どぞ。
右クリックで大きく表示もできます。
これぞまさに「プルシアンブルー」ですぞ。
部分拡大です。
使った紙の目が大き過ぎたかな?
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