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2005年12月22日
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   俺を迎えに降りて来た天使の翼はまばゆいばかりの純白でした

   その両翼は瞳が合ったその瞬間に抉って毟り、

   その両手には杭をぶち込んで

   両足は鎖に繋いで開かせ何度も汚濁した体液で穢しました

   清潔で慈悲深い聖母のような微笑を浮かべる天使を俺は

   その卑劣な劣情で何度も貫きました

   もう二度と飛べないように

   もう二度とこの手から離れていかないように

   この手で地獄へと昇天させたその天使は淫らで残酷な抱擁で何度も

   達かせたのに

   決してその激しい灼熱の強い瞳だけは手も届かぬ天上を映し、

   決して堕落することはありませんでした


    ああ、“かみさま”・・・・・・・・

    なんで俺があれだけ穢したのに何故あれほどに

    あの人はあんなにもまばゆいほどに綺麗なのか・・・・・


   そして今は、その人の汚液にまみれ果てていた俺が毟り取った両翼は

   歪んだ欲望に汚れすぎた人間には眩しすぎて瞳に映せないほどの

   純白になって甦りました

   そしてその瞳は一時も変わらない初めて会った聖夜のままひたむきに

   まっすぐに天上を映していて・・・・・・・

   今にも羽ばたいて

   魂が果てるほど叫んでも声も届かない“昇み”へ行ってしまいそうです

   きっともう、二度と戻ってきてはくれない



   
   たぶん俺はその中でこの行き場のない想いと一緒に燃え尽きて

   灰になって死んでしまうだろう






     
                  どうかいかないで


                  嫌いにならないで


                    救って




                  “愛している”


                  “お前だけが欲しい”


                 この二言だけで俺は救われる




                だから、どうか・・・・・・・・





                未来永劫、あなただけを愛している














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最終更新日  2005年12月22日 18時57分51秒
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