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テーマ:☆詩を書きましょう☆(8382)
カテゴリ:詩 ~月闇と指先~
欲しいのは穢れだと、告白すれば楽になれるのでしょうか。 身の内に注ぎ込む告解に、 私は自分で嫌悪をしないと如何して保証ができましょう。 憐れなる愚鈍なあたくしはピエロになる気概さへ持ち合わせず。 ああ、此の世の果敢なさよ、と相憐れむ堕罪へと心を持ち崩す。 持ちうる覚悟さへ数にはならぬ淋しさに、涙を流す厚顔さすら無く。 いっそ生きることすら面倒くさい。 自殺する果敢さもなく、努力する率直さも持ちえない。 息をすることも罪のように思う己が身に、 誰か殺してくれないかと、 このような事すら他力本願に祈る私は、 確かに「生きる屍」なのだろう。 母親がくれる「時代に取り残される」という説教にも、 なんら興味は湧かず、 使い古された時代と言う言葉にいっそそれはなんだと 考える私が可笑しいのだろうか。 それでも私は、誰にも邪魔されず、繭の中で閉じこもるように 眠りたいと・・・・、 いっそ世界から隔絶されたいと願うでしょう。 『頼むからどうか、俺を放って置いてくれ』 お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
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