HLAもんはん!第十話「ドリームキャッチャー!?」
レイン:骨、鉄両方の双剣を使い分けている。現在ツインダガー改を使用中。羽月:太刀使いに転向するも上手くいかず悩んでる。鉄刀・神楽を使用中。PJ:同じく・・・ハンマー使い。アイアンストライクを現在使用中。ネミコ:最近ポカポカなアイルー村が気になるらしい。オンドゥル:オールラウンダー。今回は真・リュウノアギトを装備。防具はギザミ系が好き。シーザー:超イケメン。弓使いでギルドマスターと知り合いらしい。シェリー:PJとベタな出会いをする。色白で透明感のある少女。↑今回の羽月の予定。HLAもんはん!第十話「ドリームキャッチャー!?」吼えるティガレックス。凄まじい怒りが彼の体表を赤く変化させていた。ゴアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアッ!!砂煙を上げ猛スピードで迫るティガ。狙いはダメージを受けているPJだ。PJ「くそっ!!」とっさに横にダイブして回避するPJすぐ横をティガの鋭い爪が通り過ぎた。ゴアアアアアアアアアッ!!強靭な足で無理矢理ブレーキをかけ方向転換するティガ。飛行能力こそ低いがその代わりに四肢が発達しているのだ。次の狙いは一番弱そうな羽月に狙いを定める。足を踏ん張り何時でも回避出来るように身構える羽月。大きく右前足を振り地面をえぐり込むように押し出すティガ。抉り取られた地面は岩石の弾丸となり羽月に襲い掛かる。羽月「わああああああああああっ」大きな岩石をさけるも細かい石つぶてが羽月の体を激しく打つ。オン「来るぞ!!」突進してくるティガ、レインとPJは直撃は避けたものの勢い良く飛ばされる。PJ「アカン・・・手も足も出えへん・・・」レイン「速い・・・訓練所に居た奴とは比べ物にならないわね」倒れているPJとレインにティガの太く、大きな尻尾が襲い掛かる。防御手段を持たなハンマーと双剣の二人には痛恨の一撃となった。PJ「ぐふっ」レイン「あがっ」羽月「レインちゃん!PJ!」オン「クソ・・・痺れ罠まだか・・・」痺れ罠を設置しているオンドゥル、この罠なら地形を選ばない。ゴアアアアアアアアアアアアッ!!気配を感じ振り向くティガ、前足で地面をえぐり岩石弾を飛ばしてくる。大剣でガードするも大きく体を飛ばされたオンドゥル。痺れ罠の設置はまだ途中だ。オン「ぐぁっ・・・あと少しだというのに!羽月、お前が続きをやれ!!」羽月「え!わ、わかった!!」オンドゥルに襲い掛かるティガ、攻撃をかわし羽月に注意が行かないようにけん制をする。羽月「早く、早くしなくちゃみんなが・・・!」慌てれば慌てるほど手が上手く動かない羽月、極度の緊張で手が震えている。レイン「羽月落ち着いて・・・」PJ「あわてるな・・・」羽月(なんで出来ないんだろう・・・なんでこんなに緊張しちゃうんだろう・・・)涙目になりながらなんとか痺れ罠を設置することが出来た。その直後背後からティガが迫る。バシバシバシッ罠に掛かったティガは体の自由を奪われ動けない。効果時間は十数秒程度だ。オン「尻尾だ、尻尾を狙え!」羽月「やぁあああああああああっ!!」緊張でぎこちない動きながらも刃筋はしっかりと立っていた。羽月の振るう鉄刀・神楽はティガの尻尾の鱗を引き裂き肉に食い込み骨に到達するところまできていた。羽月「てやあああああっ」渾身の真っ向斬りがティガの尻尾を切断、同時に痺れ罠の効果時間も終了した。オン「よくやった羽月!」尻尾を失ったティガは一際大きな咆哮の後、空高く舞い上がり砂漠のかなたへ去っていった。ベースキャンプに戻る4人。予定外の強敵の出現に満身創痍の3人の新人ハンターは火を囲み言葉も少なく放心状態だ。オン「お前達にはまだ早い相手だったな・・・だが良くやった思う。追い返せてほっとしたぞ」PJ「マジで危なかったわ、アバラもってかれてたしな」レイン「あんな大きなティガは初めてでした。勉強になりました・・・」羽月「・・・・・・・・・」オン「まぁ尻尾から甲殻も取れたことだしな。羽月どうしたんだ?」羽月「約束のザザミ討伐できなかったし・・・」オン「ん~・・・ティガの尻尾を切ったことだし認めてやるかな」羽月「ほんと!?」オン「ああ、太刀も力任せに振らないようになったしな」レイン「良かったね羽月!」PJ「今回はお前の活躍が無かったら危なかったもんな」オン「さて・・・今後のことだがしばらくは砂漠に出ない方がいい。マオウがうろついてる」レイン「あの噂のディアブロスですね」オン「ああ。奴はどの地区に出るかわからない、ギルドでももうすぐ上級ハンターの他は砂漠への立ち入り禁止を勧告することだろう」PJ「そうか~、んじゃ次はどの狩場にいく?」レイン「沼地にしませんか?ライトクリスタル欲しいし、羽月もフルフルの素材必要だし」PJ「そうしよか?俺も新しい防具欲しいしな」オン「そうか、俺はギルドの仕事に戻る。何かあったら言ってくれ」目指す道を失い迷い、立ち上がりかけた時に挫折を味わった羽月。しかし今回のことで少し自信をつけた様だった。自信の無さは仲間を不安に落としいれ自身の身も危うくする。羽月の成長を見たレインPJの二人も負けてはなるものかと奮起することであろう。ティガレックス遭遇の狩りから一ヶ月後、3人の防具は一新されていた。レインはピアスにゲリョス装備、羽月はピアスにフルフル装備、PJはイーオス装備だ。PJ「さぁそろそろハンターランク上げの依頼しても良い頃ちゃう?」レイン「ここ最近で結構な数こなしましたからね」羽月「ドドブランゴ?」PJ「おう、いったろうや」レイン「じゃあ行きますか!」つづく