カテゴリ:日々色々オタク
本日は仕事の関係で車を1時間程度走らせた地域へと向かいました。
当方の地元も、数年前にいくつかの町村と合併を行い、結構な面積を所有する事となったのですが(……県下の半分弱;;;) 当時でも考えるまでも無く「……色々な意味で不安がありすぎる」と思った施策でしたが、本日それを目の当たりにするまでは、知識だけのものでしか無かったんですね。 都心部にお住まいの方は実感わきますでしょうか? 市街地から車をほんの30分程度走らせただけで、そこには「限界集落」が存在するのだと。 山間部にぽつりぽつりと十件前後が軒を並べ、次の集落までは車で更に数分間。狭くうねった山道なので、感覚的には相当な距離を感じます。 バスなどは一時間に一本あれば良いところで、勿論電車は走っていない。 非常事態が発生しても、消防・救急・警察が到着するのに最低でも十分(それ以上は当然)は必要で近隣者の手を借りようにも、若手が無いので実質の「力」が足りない。 一人、また一人と様々な理由で住人が減り、空き家は荒れ果てて行くだけのものになり。 若手を迎えようにも定住させるだけの仕事が無く。人間が少ないので商店などが成り立つ筈も無く。 小学校の新入生は年々人数が減り(本日仕事で行った地区は1名でした)通学に徒歩1時間を要する家もあったりする(スクールバス?ありませんよ。そんなもの) 合併による経費合理化で(吸収)合併された役所は閉鎖され、出張所の数も縮小され。 郵便局はなおさらのこと。 田舎のお歳よりはパワフルな方々が多いとは言え、お役所要件を片付けるために数時間かけて街中へと出てくるのは容易では無い。(だからと言って山間部に閉じ込めておけというわけでもないけれど) 色々な公的事業を「コンビニで」が合言葉の如く、住民票の発布もコンビニで出来ようにとの案も出ているらしいけれど、コンビニって人が多い所にできるのであって、限界集落なんかに作ってくれる人はいない。 私の田舎も限界集落目前です。 以前、今の仕事をやめて田舎に帰り百姓を継ごうかと親に相談したら即座に止められました。 「百姓になんてなるものじゃない」と けれども、人間の生活の根底を支えているのはその百姓(と言うか、一次産業の方々)で。 広大な面積を持って華々しく仕事をされている百姓よりも、限界集落で頑張って下さっている方々の方が遥かに多くて。 たかが私一人が動いてもどうしようも無くても せめて私一人だけでも。と一寸うぬぼれた考えを持って動いてみたい ………なんて、理想論? お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
最終更新日
2008年03月30日 21時14分02秒
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