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4年前の10月2日、ワシントンDCエリア無差別連続射殺事件が始まった。
10月2日夕方、車で20分ほどのところにあるスーパーマーケットの駐車場で、最初の犠牲者が射殺された。 10月3日、1日で5人が射殺された。いずれも車で10分ほどのところであった。FBIやプロファイラー等は、被害者の共通点を必死で探していたが、何も結びつきがない。 当時は友達4人程のグループで、よく午後のお茶を楽しみ、〆でスーパーへ夕食の材料の買い出しをしていた。10月3日は木曜日で、私は学校からチーズケーキファクトリーに駆けつけて一緒にお茶をしていた。その日の夜のニュースで事件を知る。 「恐いよねぇ~」とTELで友達と話しながらも、まだ他人事。 その後、ほぼ隔日間隔で射殺事件が起きた。ほとんどがガソリンを給油中に教われた。被害者には何の共通点もなかった。ただの無差別殺人。恐いのは、被害者ほぼ全員がたった一発の銃弾で即死状態だったこと。助かったのは、中学生の少年と後一人か二人ほど。 次第に恐怖感がつのり、いつのまにかお茶の集まりはなくなった。友人と話すのは電話が主となる。 事件の発生エリアは、メリーランドからヴァージニアまで広がった。ほとんどがガソリン給油中と言うことで、CNNやニュースでは注意を促す。給油中は狙われやすいので車内にいないこと。ドアを開けっ放しにして、その陰にしゃがみ込んで給油すること。お金を払いに行く時は、全速力でジグザグに走って行くこと等々を連日伝えていた。DCエリア一帯が恐怖と緊張に包まれる。 犯人に結びつく有力な手がかりは一切ない。 バス停や地上に出ているメトロの駅で待つ人々は、少しでも弾に当らないよう、じっとしていないで皆動き回る。妙な光景。が、私も動き回った。少しでも止まったら、その瞬間撃たれるような気分になる。 ガソリンスタンドは、周りから見えないように全体を幕で覆ったり、従業員がドライバーの代りに給油したりした。公園や芝生から人が消えた。レストランやスタバのカフェテラスは撤去された。 ある夜、ホームデポの駐車場で射殺されたのは、FBIの女性職員だった。皆、学校や仕事が終わると一目散に家に帰るようになった。レストランへ食事へ行くこともなくなった。 真っ暗な早朝や夜の犬の散歩は、本当に恐かった。 当時、学校へ行くため朝6時半のバスに乗っていた。朝の6時半は、まだ真っ暗だった。そこからの乗客は私一人。バスを待っている間も動く。そして事件発生から三週間ほど過ぎたある朝、いくら待ってもバスが来なかった。かなり待った。やっと来たバスの女性運転手に文句を言う。彼女の運転するバスにたまに乗ったが、挨拶しても無視するイヤな運転手だった。「今日はこのバスは休みで来ないのかと思った」などと嫌みを言うが、その日は彼女の反応はなかった。そしてバスを乗り換えるため、メトロ駅のバス停で降りた。 そこには通学友達のメアリー スーがいた。彼女はこの連続射殺事件発生以来、ラジオを常に持ち歩いてニュースを聞いていた。んで、彼女にバスがかなり遅れたと文句を言う。すると彼女が「あんたが乗るはずだったバスの運転手は、さっきスナイパーに射殺されたよ。今ヘリコプターで病院へ運ばれているところ。もうすぐこの上空を通るよ」 え゛っ...ショックでものが言えない状態になっている時、上空をヘリコプターが通過した... その日、学校は臨時休校になった。そしてDC全体が蜂の巣をつついたようになる。幹線道路は全て封鎖された。全ての車が検問を受けた。目撃情報があり一番怪しいと言われていた、“白いバン”はしらみつぶしに調べられた。が、犯人は見つからなかった。バスは全て車内灯を消して、真っ暗な状態で走った。 射殺されたバスの運転手は最後の被害者となった。2~3日後、あっさりと犯人は見つかり逮捕された。犯人は子供一人、大人一人の二人組みだった。 どのような犯人だったか。つづきはまた明日 お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
Last updated
2006/10/02 03:04:18 PM
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