Via USA

アメリカは場所によってはっきりと住み分けがされている。ジップコード（郵便番号）を見るだけで、有名な場所であればどんな土地だかわかる。

昔ＮＨＫで放送されていた“ビバリーヒルズ青春白書”の原題は“Beverly Hills 90210”で、この90210はビバリーヒルズのジップコードで、お金持ちが住むところざますよってこと。

そしてお金持ちが多い、ここＤＣ近郊でも有名なジップコードがたくさんある。ここのお金持ちも半端じゃない。なんちゃって実業家で数千万ってレベルじゃない。雑誌によると資産が、

Everyday Millionaires ＄２million～＄10million（約2.4～12億円）
Rich but don't know it ＄10million～＄50million（約12～60億円）
Rich and show it ＄60million～＄100million（約60～120億円）
Really rich ＄100million～＄500million（約120～600億円）
Tycoon rich ＄500million～＄１billion（約600～1000億円）
Forbes rich ＄１billion～（1000億円以上）
これらお金持ちが、ＤＣ界隈の一定のジップコードにゴロゴロ集まっている。ちなみに隣近所のジップコードは含まれているが、私が住んでいる地区は綺麗にすっとばかされている。有名ドコロでは、ＤＣの野球チームナショナルズのオーナーや、ＡＯＬの共同創立者、聞いた事もない女優、Ｕｎｄｅｒ Ａｒｍｏｕｒの創立者、ホテル マリオットのオーナー一家等々である（ホントはもっといるけど、知らない人ばかり）。

うちはお金持ちではないが、近所でお金持ちをいくらでも見る事ができる。
ダウンタウン ベセスダのレストラン街に行くと、時々黒服を見る事がある。恐らく政治家が来ているのだろう。他のレストランのオーナーは元ＮＦＬ選手で、現役の選手も来ているらしい。

昔、お金持ちのジップコード地区にある、ある家を訪ねて行ったが道に迷った。そこで近くの豪邸のガレージで作業をしていたジイさんに道を尋ねる。するとそのジイさんが車で送ってくれる事になった。なんと車はメルセデスのオープンカー！かっちょいい！もしジイさんが50歳若ければ．．．ジイさんは85歳。こえーよ。

またブーツの底を張り替え※に修理屋に行った時、私の前に毛玉が一杯ついた濃紺のジャージの上下を着たジイさんがいた。うわぁ、今コタツから出てきましたって感じと思ってよく見ると、そのジャージはディオールだった。そして車はＢＭＷのこれまたオープンカー。びっくりさっ あんな汚いジャージ着て。
※ＤＣの冬は路面が凍結する事があって、底の擦り減ったブーツでは危険なので時々張り替える。何度コケたか．．．

それ以外にも日常的にゴロゴロいるのだろうが、金持ちの中で金持ちは目立たないので滅多に気づかない（反対に私のようなのが目立つだろう）。が、金持ちでも本当に目立たない人もいる。ニーマンマーカスで１本18万ほどの乳液は買ったり、それ以上の寄付はするが、車はカムリ。噂になるのがイヤで、140万ほどのソファも買わない。つまり人の目につくところには全くお金をかけない。こんな人も多い。つまりニューリッチ（成り金）じゃないって事よね。

と、ここまで書いてきて、妙にため息ばかりがでる．．．
ああ、私達もがんばろう．．．