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2006.04.10
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カテゴリ:ニュース
4月10日(月曜日)
 *福田康夫氏など自民党の国会議員がベトナムを訪問し、ファンバンカイ首相と会談した。カイ首相は日本の援助に感謝の言葉を述べ、投資環境を改善するから、日本の投資を更に増やして欲しいと要請した。福田氏はベトナムの経済発展を賞賛し、日本の企業にベトナムへの投資を勧めると約束した。その後で日本の一行は、ハノイ市の工業団地などを視察し、ベトナムの投資環境や経済の現状を調べた。
 *石油公社(PetroVietnam)は、最南端のCa Mau省でガス火力発電所の建設に着手した。1500MWの巨大な能力を持つ国内最大の発電所で、2008年3月に完成したら、国内の総発電量の18%を賄う。325Km離れた海上のガス油田から、天然ガスをパイプで輸送し、燃料とする。将来はここに肥料の製造工場なども建設し、一大コンビナートを形成する。

 4月11日(火曜日)
 *ハノイ市で、故Ha Huy Tap書記長の生誕1百年を祝う式典が開かれ、マン書記長、前書記長のドムオイ氏とレカフュー氏ら大勢の指導者が出席し、非常に盛大な式典となった。この書記長は、1941年にフランス植民地軍に捕らえられ、処刑された。この悲劇の愛国者の業績を賞賛し、共産党の指導者は様々な哀悼の辞を述べた。
 *ファンバンカイ首相は、ハノイ市で開かれた老人協会の会議に出席し、老人が成し遂げた功績を賞賛し、国家は老人の福祉のために更に努力すると述べた。また様々な経験を持つ老人は、今後も若い人を指導し、国家の発展のために尽くして欲しいと語った。

 4月12日(水曜日)
 *チャンドクルオン大統領はベトナム赤十字の会議に出席し、この組織は貧困者や身体障害者の援助に大きな成果を上げていると賞賛した。そして今後も、特に枯葉剤の後遺症患者への援助を、拡大するよう要請した。従来は外国の援助金や国内の募金を彼等の援助に回していたが、今後は国庫の資金も用いて援助する必要があると語った。
 *中国やドイツなど外国の学術機関の援助で、計画投資省は内外の経済の専門家150人をハノイ市に招請し、経済の転換に関するセミナーを開いた。Phuc計画投資大臣も会議に出席し、ベトナムは計画経済から市場経済への転換の最終段階にあるが、様々な問題を抱えている。諸外国の知識や経験を教えて欲しい、と挨拶した。

  4月13日(木曜日)
 *グエンバンアン国会議長は、次に開かれる国会に国民の声を反映させるため、ダナン市の有権者と会談した。市民の多くは国家の現状に満足の意を示したが、運輸省の汚職事件など改善すべき点も幾つか指摘し、国会は法律を良く検討し、不明な点や曖昧な点を無くし、実施可能な法律を制定して欲しいと述べた。アン国会議長は、国民が共産党や政府に大きな期待を抱いている事が分り、その期待を裏切らないようにすると答えた。
 *アメリカの下院議長が、大勢の議員と共にベトナムを訪問に来た。ベトナムの指導者と会談し、両国の友好と理解を深める。

  4月14日(金曜日)
 *共産党は記者会見を開き、間もなく開かれる共産党大会について説明した。主な議題はドイモイ政策に基づく発展の計画だと述べ、その一環として汚職の撲滅も大きな議題となると述べた。共産党は指導力を発揮するため、倫理意識と能力のある人材を役員に選び、国民の信頼を得た上で国政に当ると説明した。(訳者注:現在ベトナムには、 310万人の共産党員がいる。以下、有料版に記載)
 *ホーチミン市の役人がメコンデルタのCan Tho市へ行き、同市の役人と協力関係の強化について話し合った。Can Tho市はメコンデルタの中心で、農産物や水産物の集積地である。ここに集まる豊富な産物に、ホーチミン市の資本と技術を適用すれば、大きな成果が期待できる。会議にはホーチミン市の企業家も出席し、地元の企業家と具体的な商談やビジネス提携について話し合った。

   4月15日(土曜日)
 *共産党中央委員会は、来週から始まる共産党大会の準備会議を開いた。協議の内容は明らかにされないが、新しい人事の再確認などを行ったと見られる。
 *中国広西省の代表がハノイ市を訪れ、チャンドクルオン大統領と会談した。広西省はベトナムと接しており、近年は国境を通した貿易が大きく拡大している。ルオン大統領は、両国は『仲良き隣人』として友好を深め、共同で経済発展を進めようと語った。広西省の省長は、今回の訪問の目的は経済関係の強化で、貿易や投資を更に拡大したいと語った。その後でDung副首相やNien外務大臣も広西省の代表と会談し、関係強化の具体的な方法を話し合った。夜には盛大な歓迎会も開かれた。

    そ の 他 の ニ ュ ー ス
 *日本政府は、メコンデルタSoc Trang省の診療所に、8万ドル相当の医療設備を寄贈した。(訳者注:日本政府は、医療や教育に関係する1千万円までの援助は…以下、有料版に記載)
 *ホーチミン市のLinh Trung輸出加工区にある日本企業Nissei Electric社は、地方から来た労働者のために220万ドルを投資し、社員寮を建設した。同社の女性労働者1千人は、維持費2万ドンを払うだけで、快適な生活ができるようになった。寮を見学に訪れた国会議員は、優良企業の模範だと同社を賞賛した。(訳者注:同社は6千人の労働者を抱えており、当初はもっと大規模な寮を建設する計画だった。しかし…以下、有料版に記載)
 *アメリカの下院は、政治犯として逮捕されているPham Hong Son氏を、釈放するようベトナム政府に働き掛ける事を決めた。これに対し外務省の報道官は「ベトナムでは思想や宗教の自由は保証されており、それを理由に逮捕される事は有り得ない」と反論した。「同氏が逮捕されたのは、ベトナムの法律に違反する行為を行ったからで、しかも反省の様子が無いから恩赦も与えられない」と説明した。またベトナム政府に批判的なアメリカの国会議員に、ベトナム政府が入国ビザを出さなかった事に対し、「出さないのではなく、諸々の事情によりビザの発行が2か月ほど遅れるだけだ」と説明した。





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Last updated  2006.04.26 00:47:03
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