イメージコンサルタントが綴る・・・心に美のビタミンシャワー！

　前回、「演じる」ことが日常でどのように役に立つか、ということについてお話しました。あまりむずかしいことを考えなくても、「演じる」って楽しそうって思いませんか？私は、「演じる」「踊る」「描く」「演奏する」という単語を聞いただけで、ワクワクしてくる体質なのですね。「表現する」ことって、やっぱりすごく魅力的なのだと思うのです。
　
　幼稚園の頃のワクワク・・・絵を描くこと
　小学校の頃のワクワク・・・ピアノを弾くこと
　中・高時代のワクワク・・・詩を書くこと
　大学時代　のワクワク・・・作詞をすること
　その後　　のワクワク・・・文章を書くこと
　現在　　　のワクワク・・・アルゼンチンタンゴを踊ること

　と、思い返してみると、表現することがいかに好きか、こだわりの体質であるかがわかるのです。

　文章を構築することは左脳の働きですが、基本的にはこのような表現活動は多く右脳を使うものです。手指を使い続ける人は、なかなかボケないというれっきとした統計も出ております。また、画家は総じて高齢寿命ですしね・・・芸術に携わっていること自体が、人間にとって本能的な喜びであることは間違いありません。

　「演じる」ことだけは、私がまだ知らなかった未知の分野でした。ですが、やはり縁なのでしょうか・・・このところ「演じる」ことの楽しさと、そのことによって得るカタルシスについて、日々、考えております。

　これまで、芸術とか表現というものを、「日常から離れた異空間の中で遊ぶ」といいますか、ある種、日常からの離脱、逃避という捉え方があったと思うのです。しかし、それではあまり面白くないと思うのです。だって、日常と非日常を比べた場合、ハレとケと同様に、圧倒的に日常の方が大半を占めているわけです。非日常を感じられる「ハレ」の時間というのは、人生の中ではほんのちょっとの時間しかないのですね。
　その、ほんのちょっとの時間を楽しみに、退屈な（あるいは、つらい）日常を過ごす、というのはつまらなくないですか？
　私は、そういうのって耐えられないのです。毎日がワクワク楽しい！というのが好き。とは言え、毎日お祭りのようなイベントが続くことが好き、という意味ではありませんよ。な～んにも起こらない、一見、退屈～と思う日があってもいいんです。そういう休息の日も必要です。そういう何も起こらない普通の日も、ワクワクしながら素敵に生きていくことが好き、という意味です。

　そのように生きていくためには「演じる」という要素が大変、役に立つのだと感じています。


　
　「演じる」ことは「踊る」ことに似ています。言葉を媒介とせず、表情やボディの表現で相手とコミュニケーションを取る、というところが。。。そして、大変に気持ちがよく、多くの気付きがあり、癒される、というところも共通点です。
　なぜ、癒されるのでしょうか。。。

　おそらく、人間は「話す」こと、「書く」ことより先に、顔の表情で伝える、身体で表現することの方が先だったのだと思います。「触れる」ことで、癒されるのは本能的なことだと思います。いつしか人間は、言語が発達し、書くという伝達手段を覚えてから、「触れる」ことから遠ざかっていったのではないでしょうか。
　「演じる」ことと「踊る」ことの共通点、もう1つありました。
　「触れる」ことです。触れることで、お互いが癒されるのです。本当に不思議なことですが・・・理屈では説明することができません。

　

　心って、皆、どこかでつながっているものだと思うんですね。それは、感じられる人にしか感じられないものですが、特別な人にしか感じられないわけではないんです。
　相手のことを思いやる気持ちがあれば、感じられるんです。つながっているということが。そして、そのことは本当に気持ちのよいことなのだということがわかると、人は明らかに変わっていけるのだと思うのです。