テーマ:旧い旧い洋画(394)
カテゴリ:ジェームス・ディーン
この写真を見て、何を感じますか? 何だか、思わせぶりな問いで、恐縮ではあるんですが・・・・・私は、役者と監督の、実に真剣で熱心な、創造者同士の関係を見ます。 例の・・・・・といってもご覧になっていない方は、何のことやら・・・でしょうが、あのジェットリンクが与えられた土地を闊歩し・・・・やがて原油の雨を浴びるシーンの演技プランをミニチュアセットを前に相当細かく、打ち合わせている一枚です。 監督のジョージ・スティーヴンスは、ジミーを嫌っていたとか、そもそも役者連中を牛のように扱っていたとか、クソ面白くも無い当時のゴシップがいまだに、書かれているのですが、この一枚は、そうした「ゲスのかんぐり」というやつを見事に否定しているのだと思うんですよ。 ジミーが見取り図のようなものに目を走らせる・・・・・監督のジョージは、脇からジミーの視線に合わせて、首を傾けて見ていますよね。 演じる主役であるジミー=リンクを最大限、尊重している・・・・と見れます。 ジミーはリンクになりきるために相当早くからテキサス入りし、テキサスなまりを身につけ、シーンには無いのに、投げ縄も自由自在に、そして、シャツはロケ入りし、撮影が終わるまで一度も洗わず・・・・・周囲をあきれさせた。 そうしたジミーの気迫と情熱はスティーヴンスも当然、感じ入っていたわけで、そして、「完璧な映像」追求の中での対立は当然あったのだろうし。 ・・・・・ なんだか、ダラダラと書いてしまいました。 ・・・・・それにしても、3本の映画の中で、役者としてのジミーは幸福だったのじゃないかなぁ。
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