イタリアンジュエリーのストーンカッティング

2007年05月20日

今日はちょっとメインストーンに趣向を凝らしたイタリアンジュエリーのお話です。

このメインストーンの名前はルチレルクォーツ(和名は金紅石)と言い、その中でも
エンゼルヘアーと呼ばれる金線がとてもキレイな水晶の仲間のひとつです。
ブラジルが主要産地でラテン語で「黄金色に輝く」が言葉の語源です。
以前から内部の「金の線」が入っていることから「金銭」を呼ぶパワーストーンとして
風水の盛んな香港などでは人気がありますね。

しかしデザイナーとしては、このエンゼルヘアーの宝石だけを使うのではありきたり
と考えたのでしょう。ルチルクォーツの下に薄くスライスした黒オニキスを敷く事に
より金線を石の中から浮かびあがらせることに成功しています。
最初、工房での発注時には写真のペンダントトップしかなかったのですが、
無理に工房にお願いしてセットになるリングを作ってもらったのですね。
とにかくViViANiでは逆提案でオリジナルを作ってもらうことが実に多いのです。
でも案外、向こうの職人さんやデザイナーは結構、ワイワイガヤガヤとジュエリーに
ついて語ることが好きみたいで嫌がられることなく楽しんでやってくれますね。
でも、さすがにこのリングはカッティング時に何回か失敗してしまったと
後で笑って工房の人が言ってましたね。まぁ、いいか?!お互いデザインについての
妥協はしない性質ですから・・・。

でも、やはりこういう商品は実店舗向きの商品であり、Web上で理解して頂くには
難しい面があるのは事実ですね。