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テーマ:ミステリはお好き?(1496)
カテゴリ:読書
ネジ式ザゼツキー 島田荘司 (2007.3.14読了) 記憶に障害を持つ男エゴン・マッカートが書いた物語。そこには、蜜柑の樹の上の国、ネジ式の関節を持つ妖精、人工筋肉で羽ばたく飛行機などが描かれていた。御手洗潔がそのファンタジーを読んだ時、エゴンの過去と物語に隠された驚愕の真実が浮かびあがる!圧倒的スケールと複合的な謎の傑作長編ミステリー。 (「BOOK」データベースより) 紹介文を読むだけでもう読まずにはいられないって感じです!! とても、現実の物とは思えないファンタジー小説が御手洗さんの手によって、現実の世界へと落とされる。 ミステリには時々ありがちなストーリーですが、こういう展開は大好きなんで一気読みです。 そして、ファンタジーが現実の世界の話であると推定したとき、そこにはこれぞ不可思議な 殺人事件の謎が!! この辺の繋がりがうまいな~と思います。 ファンタジー小説を現実の話として折り合いをつける部分は、少々強引な部分もあるのですが、 殺人事件の謎については、かなりすっきりと解明されるが素晴らしいです。 切断された頭部と頸部にネジが埋め込まれている死体の謎は 解決編を読めば、これ以外に考えられないと言うほど納得です。 今回は横書きや縦書きなどが混じっていて、初めはこれがラストで何か趣向があるのかな~ と勘ぐってたんですが、特に何もなく、単に御手洗・ハインリッヒサイドと、 事件当事者サイドで分けていただけだったようです。 (もしかして、もっと深い意味があったのかもしれませんが、私には分かりませんでした) それから、途中で英語の会話文がでてくるんですよね~ これは、ファンタジー小説の謎を解く上で鍵になる○ー○○○の音楽の原詩を思い起こさせる ために必要な方法なんですけど、英語が大変苦手な私は、ここの部分はすっ飛ばしました。(笑) 読んでる途中、「いつまで英語なんだ~」と大変苦しみました~ 辞書片手に訳してまで読む気力はないし。。。 まあ、でも特にこの部分をすっ飛ばして読んでも支障はなかったですよ~多分。。。 UFO大通り(→感想)のときも感じたんですが、御手洗さん結構常識人になっちゃってますね。。。 まあ、21世紀リアルタイムの御手洗さんなんでかなりお歳になられてることでしょうし、 人間も丸くなったと言うことでしょうか。 御手洗さんがネットで調べる場面が数多くあり、時代を感じちゃいました。 ワトソン役はハインリッヒですが、私はやっぱり石岡君との漫才が読みたかったです~(笑) 舞台がスウェーデンなんで仕方ないですね~ ともかく、島田さんの力業を久々に堪能した気分です。 「占星術殺人事件」を初読したときのような衝撃はありませんでしたが、 魅力的な謎が論理的に解決される様は「占星術~」に劣らずとても楽しめました。 TBさせて頂いた日記 のぽねこミステリ館(のぽねこさん) ヘフレレ(ヘフレレさん) お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
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