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カテゴリ:景
歴史を感じさせる風景を見に行こうと思い、横浜へと出かける
しばらく訪れないうちに、みなとみらいの地域は高層ビルや様々な商業施設が立ち並び、街は進化を遂げていた 街の変貌振りに少々戸惑いながら車を走らせる 到着したのは横浜赤レンガ倉庫 前々から一度訪れてみたいと思っていた場所で、今日念願が叶った 横浜赤レンガ倉庫は『ハマの赤レンガ』と呼ばれ、明治末期から大正初期に国の模範倉庫として建設されたレンガ造りの歴史的建造物である 関東大震災での大規模な修復工事以来は、小規模な補修工事のみ繰り返されてきたが、倉庫としての役目を終えた赤レンガ倉庫を、市民が憩い・賑わう空間としての活用計画がまとまり、屋根瓦の改修、鉄骨による補強等の改修工事を実施し、2002年に生まれ変わったという (赤レンガのホームページより) “小奇麗だな”というのが、赤レンガ倉庫を見ての第一印象 赤レンガ倉庫自体改修工事を受けたが、周囲の環境も緑地公園のように整備されているので、一見歴史的建造物というよりは、港の近くに立つレトロ風な建物としか印象がなかった 自分は荒廃したイメージを持っていたので、ちょっと拍子抜けした 2つある赤レンガ倉庫は、それぞれ文化施設と商業施設とに用途が分けられていて、文化施設にはホールや自由な用途として使える空間スペースが設けられ、商業施設には横浜ならではの商品を扱っている店舗が入っている 平日だというのに、家族やカップルで思った以上にそれなりに賑わっている しかし、自分が思うに、倉庫の中を施設として有効活用するのはいいが、カフェテラスは果たして必要だったのだろうか? 倉庫としての美しい外観を損なっていると思うのだが… これでは、ただの観光スポットの一つにしかすぎず、あえて歴史的建造物をわざわざ予算を割いてまで補修して残す意味があったか疑問である そんな考えの持ち主の自分は古い人間なのだろうか? 現に、赤レンガ倉庫のすぐ近くには、昔の赤レンガ建造物の遺跡(花壇として有効活用)があるのだが、殆どの人は目もくれていない 要は、ここを訪れる多くのカップル、観光客は赤レンガ倉庫としての価値は二の次なのである 事業コンセプトである『港の賑わいと文化を創造する空間』、横浜らしい文化… これが、現代社会における歴史と現在の共存方法なのだろうか 関東大震災後や、平成に入って大幅な改修工事がされたということだが、この赤レンガは当時のものなのだろうか? 倉庫といえば無骨な感じがするが、煉瓦のせいか暖かみを受け、積み重ねられた煉瓦ひとつひとつに歴史を感じるのであった 本当に味のある建造物である 時は流れ、港も周りの景色も変わってしまったが、横浜レンガ倉庫は歴史的シンボルとして、これからもその姿を変えることなくこの地に佇み続けることだろう お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
最終更新日
2006年09月07日 11時50分34秒
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