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小説家わかつきひかるのブログ

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2011.09.27
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カテゴリ:カテゴリ未分類
無事デビューできました。
数年経ちました。増刷がかかるようになりました。中堅になりました。そういうとき、ぜひやって欲しい税金対策があります。
税理士の先生にお願いして、税金の処理を任せてしまいましょう!

えー? 税理士の先生って、高いんでしょ?
いや、それがそうでもなくて、作家って仕入れがないし、原稿料も印税も振込で、しかも源泉徴収されている(あらかじめ税金が引かれている)ので、美容師さんやコンビニよりも、作業のボリュームが小さくなるのです。そのため、作家の仕事に慣れた税理士さんは、月一万(さらに確定申告時にプラス2万という場合もある)ぐらいで見てくださるようです。

作家は通帳記帳して(印税は振込なので)通帳をコピーし税理士事務所に領収書を送るだけで、税務署に行く必要もなく、税務調査も税理士さんに行くそうです(?)。税務代理権限証書(?)というのを税理士さんが税務署に出す(?)とそうなるそうですがよくわかりません。

節税してくれるので、中堅以上の作家は、税理士費用を払っても、逆に安くあがります。
税理士さんに支払うお金は全額経費です。

私は税理士の先生にお願いしています。節税のため、というよりは、ちゃんと税金を払うためです。

税金を払うために税理士の先生にお願いするなんて冗談のようですが、これがいたって正気でして。

実はですね。作家には、とくにライトノベルには、何かの拍子で大売れする場合があります。
(私はまだ体験してませんが)

ベストセラーが出て、増刷増刷で、アニメ化され、コミカライズされ、フィギュアが発売され、グッズが出て、何千万、あるいは億の単位で儲かる(私は体験していません)。

そういうときって、依頼がいっぱいで忙しいですし、気が大きくなってますから、「税金対策にマンション投資なさいませんか」という勧誘電話に簡単にひっかかります。

持ち慣れない大金を持つと、人間、どこかおかしくなります。乗りもしない高い車を何台も買ってしまったりとか、いきなり株式投資をはじめたりね。

たくさん儲けたら、たくさん税金を払わなくてはなりません。
日本は累進課税です。たくさん儲けたら、税「率」も高い。

奥の単位で儲けたら、払わなくてはならない税金は何千万円という額になります。
源泉徴収で先払いした税金だけでは足りなくなるのです。

支払うのは「翌年」です。
儲かってる年ではないのです。

「税金を払ってねー」といわれたとき、去年と同じように売れていたらいいのですが、ぜんぜん売れなくなっているかもしれません。あるいは書けなくなっているかもしれません。大売れしたあと燃え尽きてしまい、書けなくなることってありますから。

税金が払えない。

これって怖くありませんか? 私は怖いです。

払えないとどうなると思いますか? 利子がつきます。国への借金がふくらんでいくのです。この利子がものすごく高いそうですよ。

しかもその借金の額は、普通に生活していては(もう一度ベストセラーを出さないことには)絶対に払えないほど巨額なのです。
そんな状況で小説を書けるでしょうか。人生がメチャクチャになりますよ。

(ちなみに、ハリー・ポッターの翻訳者は、源泉徴収分しか税金を払わなかったために、35億円の申告漏れを起こし、過少申告加算税を含めた追徴課税が7億円を超えたそうです。記事はここ

税務署の側もそういうことのないよう、「予定納税しませんか?(これぐらい儲かりそうだと予定して納税することらしいです(?)が、よくわかりません)」とか手紙を出してくれる(?)そうですが、私のようなアホな人間だと、なにこれ?と捨ててしまいそうです。

税理士さんがいたら「なんかぎょうさん儲かってますなー。納税計画たてましたから、税金前払いしときまひょ? (なんかそういうのがあるらしい)」「おととしも去年もあんたはん所得少ないよって、三年間の平均で税金支払いましょう(なんかそういうのがあるらしい)」「そろそろ法人にしましょうか(たくさん儲かっている場合、法人のほうが税金が安いらしい)」とかアドバイスをくれて、その作家に向く方法を探してくれます。

月一万で、人生を持ち崩さずにすむのです。
税法って、毎年変わっているそうですしね。

そもそも本当に顧問先のことを考えてる税理士さんなら、「マンション投資で節税なんて、あほうなことをお言いやすな。ちょっと売れたからって天狗になってどないしはります。あんたはんは小説だけ書きなはれ。節税は税理士の仕事どすがな」「あんたはんいったい何台、自家用車買うつもりやねん。このままやと税金払えなくなりまっせ」「株はやめなはれ。小説書く時間がなくなりまっせ」と顧客を叱りつけるでしょうね。

私はぜんぜん売れてないコッパ作家で、大売れ体験いまだかつてナシという貧乏作家ですが、税理士さんにお願いしています。

私は高校のとき、家が火事になって全焼し、その半年後に来た税務調査で追徴され、大学に進学できなかった体験をしているので、「税金が払えないこと」に対する恐怖感が、よけいに強いんだと思います。(大学は派遣社員しながら通信課程に通って卒業しました)

それに、私もやはり、いい小説を書いてベストセラーを出したいという夢があるんです。
月一万でお金のことをすべてお任せできる。時間を買える。しかも税務調査をシャットアウトでき、小説に集中できる。快適です。

(続きます。次は、税理士さんにお願いする目安について説明します)





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Last updated  2011.09.27 10:35:47



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