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ラノベ新人賞応募作の10人に1人は、いまだに三点リーダーの使い方が間違っていて、下読みが爆笑している 三点リーダーは「……」のことで、…を二つ重ねて使います。初心者が書く小説は、確かに……が間違えていることが多いです。 ……が・・・(ナカグロ)になってると、つたなく見えるのは確かですね。 文章力がない、つたない小説は、どういう文章なのでしょうか。 主語や描写がない文章です。 例文をあげてみましょう。 部屋で料理を食べていた。 これのどこが悪いの? と思うでしょう? 日本語としてはOKだからです。ですが、小説の文章としてはNGなのです。 日本語は主語を省略できるのですが、小説には主語が必要です。 漫画やドラマと違って、小説には画像がありません。文章しかないのです。 「誰が」「何を」「どうしているのか」読者にわかるように書かないといけないです。 どんな人かどんな部屋かどんな料理か、読者がイメージできるだけの情報が必要です。 リーゼロッテは、王宮の広いホールで、苺のタルトを銀のフォークで食べていた。 なら、貴族のお姫様がドレスを着てお茶会をしているイメージが浮かぶし。 大郷猛(だいごうたける)は、大衆食堂で、カツ丼の大盛りを豪快にかきこんでいた。 なら、トラックの運ちゃんになります。 藤森敦子は、ワーキングスーツを脱ぎすてた下着姿で、テレビを見ながらコンビニ弁当をまずそうに食べていた。 なら、ひとりぐらしの干物OLが仕事に疲れて帰ってきた様子になります。 こういう細部の描写を重ねることが、キャラ立てにつながります。 お姫様は下着姿でコンビニ弁当を食べないし、トラックの運ちゃんは王宮でスイーツを食べません。 最近の人は、描写を書かず、会話で済ましてしまいますね。細部を書き込まない。 読者さんも描写を読み飛ばす場合が多いけど、こういう部分はぱっと見ただけでわかります。 投稿する人は、やっぱり描写をしたほうがいいですよ。描写がないと、下読みの人や編集者に、つたないなぁと思われますよ。
最終更新日
2014.01.31 09:58:00
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