原稿に赤を入れながら拝読し、誤字脱字を直し、辞書を引いてほしいところは辞書を引いてくださいと書きます。誤用については、正しい文章を書き込みます。
文法がおかしい部分については、正しい文法を書き込みます。
講評シートを次に書きます。
褒めるところから先に書きます。
書いている人も気付いていない良いところをみつけます。
次に、悪いところを書きます。
「乙女系なのに地味です」と一言で終わらせるのではなく、なぜ地味なのかを指摘します。
「文章が硬く、乙女系に要求されるきらきらした華やかさがない」と指摘し、文章が硬いとは何なのか、きらきらとは何なのか、具体的に書きます。「ヒーローがヒロインを好きになる理由が弱く、ヒーローに愛されてる感が少ない」と具体的に書きます。
資料をコピーしておつけする場合もあります。
「わかりにくい」と一言で終わらせるのではなく、「文章が神視点になっていて、一人称と三人称が混在しているため、わかりにくくなっています」と具体的に指摘し、視点と人称についてのレジメをおつけします。
わかりにくい部分については具体的に書きます。作者はわかっていて、読者に伝わっていない部分だからです。
「官能小説の約束から外れている」と一言で終わらせるのではなく、「約束とは何なのか」具体的に指摘し、参考になりそうな本があるときは同封します。
起承転結のバランスが悪いとだけ書くのではなく、ページ割で起承転結の枚数を書いて、転でもっと盛り上げるべきですと書きます。
ぴったり来る投稿先についても指摘します。以外とみなさん、自分の書いているジャンルをわかっていらっしゃいません。ＡではなくＢに投稿したほうが評価が高くなるのに、という場合もあります。
「これはシナリオです」とひとことで終わらせるのではなく、シナリオと小説の違いを説明します。
文章を直して投稿しても評価は高くならず、むしろ悪くなるでしょう。初心者が一生懸命書きましたという小説は予選を通りやすいんですよ、とはっきり書きます。
テクニック面の不足を指摘し、トレーニング方法を書きます。
あなたの小説はキャラがみんな同じに見えるから、創作ノートを持ち歩き、周囲の人間を観察して「この人は晩ご飯に何を食べているか、失恋したときどうするか」書いてみましょう。「アニメの登場人物で、嫌いな人物を見つけ、その嫌いな登場人物でお話を書いてみましょう」と具体的に書きます。
ストーリーが平坦なので、映画を観てあらすじに分解し、そのあらすじをもっとおもしろくなるように書き直しましょうと指摘します。
あいまいな指摘はしません。
１１月９日から添削を再開します。
