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2012.11.16
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これは永遠のテーマなのかもしれない。

 日本ハムの吉井理人投手コーチが今季限りで退団することになった。理由は栗山英樹監督との確執で、要はまた野手出身の監督と投手コーチの対立が原因なのだという。

「コーチの仕事は本当に難しい」

 日本シリーズが終わった翌日の11月4日。吉井コーチは自ら退団を申し出た理由を、報道陣にこう説明したという。

「監督とうまくいかないで迷惑をかけることもある。作戦を決めるのは監督。僕が邪魔になるのならいない方がいいと思い、こうなりました。監督との折り合いが悪いことは選手も分かっていた。このままだとチームのマイナスになると思った」

 投手起用を巡る二人の意見の食い違いはシーズン中から、公然の事実だった。その結果、ときに予告先発が発表されて、初めて吉井コーチが翌日の先発投手を知るという異常な出来事が起こるほどだった。

投手交代の傾向に表れる、監督の投手を見る視点。
 野手出身の監督と投手コーチの争いといえば、今オフには中日の高木守道監督と権藤博前投手コーチの争いも話題となった。

 なぜこうまでも公然とした対立劇が起こるのか? その背景には投手起用を巡る根本的な視点の違いが挙げられるだろう。

「野手出身の監督は投手交代が早く、投手出身の監督は先発を引っ張る(長く投げさせようとする)傾向にある」

 よく言われる投手交代の傾向で、それはそのままそれぞれの監督の投手を見る視点の違いを言い表している。

 ある投手出身のOBにこんな話を聞いた。その投手が現役で投げていた頃、チームの主戦捕手は強打で鳴らすスラッガーだった。

「その人のリードはピンチになると変化球、変化球で、真っすぐのサインがほとんど出なかった」

 そのOBは嘆く。

「そこであるとき“もう少し真っすぐを投げさせてください!”と文句を言ったら、“お前のストレートでストライクを取りにきたら、オレは間違いなくホームランを打てる。そんな真っすぐ、投げさせられるか”と一喝されてしまった」

 笑い話のような本当の話だ。

打者目線で見る監督に、投手のプライドは分からない?
 自分が打席に立ったら、この投手の球は打てるのか、それとも打つのに苦労するのか。打者目線から投手のボールを判断する。しかも一流打者にしてみれば、よっぽど切れたストレートでない限り、“危険なボール”に映ってしまうのかもしれない。

 巨人の長嶋茂雄終身名誉監督もピンチになると、ベンチで「あ~打たれる!」と叫んだという。これも打者目線で投手を見ていたからなのだろう。

 ところが投手というのは、どんなへなちょこストレートを投げていようと、プライドは異様に高い人種なのだ。

「僕の真っすぐ? 晩年は140キロも出なかったですけどね……」

 そのOBもシレッとこう語っていた。

 ただ、この自信とプライドがなければ、140キロも出ないストレートで相手打者を牛耳ることもできないわけである。これを投手目線で考えれば、たとえ140キロの真っすぐでも、使い方で武器になるということだ。

 だからプライドを尊重して適材適所で使えれば、そんな投手でも必ずチームの役に立つと考えている。

「長いシーズンでそういう投手をうまく切り盛りして使うのが投手コーチの仕事だろう」

 職人肌のコーチは、むしろそこに自らのアイデンティティーを求め、それを不安に思う監督との対立は深刻になっていくわけである。

 打者目線と投手目線の対立。ひとことで言えば、野手と投手は人種が違う。だからお互いがお互いを理解しようとするのは、おそらく永遠のテーマとなってしまうわけだ。

監督のムリを聞き、投手をなだめるのもコーチの仕事。
 ただ、である。

 野手出身の監督が投手コーチとうまくやっていく道が、あながちないわけではない。

 一つは監督が職人型ではなく、調整型の投手コーチを選ぶことだ。要は自分の要望を受け入れた上で、投手陣をうまくやりくりできるコーチを選べば対立も起こらない。

「いかにピッチャーにいい気持ちでマウンドに上がってもらうか。僕はそれを一番大切にしている」

 こう語るのは巨人の川口和久投手コーチだ。ボスである原辰徳監督は野手出身で継投は早い。当然、投手にかかる負担は大きく、そしてムリも強いる。そういう監督の要望を聞きながら、投手陣をなだめすかし、やりくりして働きやすい場所を作る。これも投手コーチの大きな仕事ということだ。

 その結果、今年の巨人はチーム防御率2.16という驚異的な数字を弾き出して、先発の宮國椋丞や小山雄輝、中継ぎの高木京介や田原誠次ら若手投手も育ち、日本一の原動力として機能させた。調整型コーチが、決して職人型に劣るわけではないのである。

投手陣への采配を森ヘッドに全面委任した落合前監督。
 そしてもう一つが全面委託型だ。これは昨年まで中日を指揮した落合博満前監督と森繁和ヘッドコーチの関係にあたる。

「おれは投手については素人。監督になって自分で先発を決めたのは、1年目の開幕投手に川崎(憲次郎現ロッテコーチ)を決めたときだけ。あとは全部、こっち(森コーチ)が決めていた」

 落合前監督は言う。

 もちろん継投から投手に関するベンチワークは、すべて森ヘッドが仕切っていた。あるときの投手交代では、落合監督が間違えて違う投手の名前を審判に告げてしまい、ベンチに戻ると森ヘッドに“大目玉”を食らったという事件もあったという。

 もともとが投手依存型のチームだっただけに、投手起用は生命線。そこは信頼する専門家の意見を受け入れ、監督はチーム全体が機能的に動くようにマネージメントする。それが落合流だったわけだ。

 野手出身の監督が、職人型の投手コーチとうまくやるには、この方法しかないだろう。

野手出身の監督と職人型の投手コーチは水と油の関係だ。
「野手にはピッチャーのことは分からない。だからオレにすべてを任せてくれれば、投手のことはうまくやってみせる」

 これが職人型の投手コーチに共通した意識である。しかもこのタイプはプライドをないがしろにされるのを一番、嫌うのである。

 吉井コーチも権藤コーチも職人型の信念の持ち主だった。監督がこのコーチに自分の思い通りの投手起用をやらせようとしたときには、対立は当然の帰結だった。

 野手出身の監督と投手コーチが幸せな関係を作るには、投手起用をコーチに丸投げするか、それとも調整型のコーチに取り替えるか。どうやらその二つの選択肢しかないようである。






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最終更新日  2012.11.16 05:38:15
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