時の過ぎゆくままに
♫ あなたはすっかり 疲れてしまい 生きてることさえ いやだと泣いた こわれたピアノで おもいでの歌 片手でひいては ためいきついた 時の過ぎゆくままに この身をまかせ 堕ちてゆくのも・・・ ♫ 時の過ぎゆくままに 沢田研二小学校に入る前からふたりの娘はそろってピアノ教室に通った中学を卒業するころまで続いたがそれっきり忘れ去られたように家のピアノはカバーを被せられたまま発表会やら学校の文化祭などでピアノを担当したりして頑張っていたのに今ではお父ちゃんの節くれだった人差し指が時折生きてることを確かめるようにポロンポロンと鍵盤を押さえるだけになっちまったある時夫婦喧嘩で売っちまえ!と言い放ったけれどいまだに居座っていなさるピアノの上に子供の小さい頃の写真が飾ってあるその写真立てといっしょだどこも悪くないけれどこわれたピアノみたいなものだまさに時の過ぎゆくままに だポロン ポロン オンポロロン