無垢の木材で造作材を作る枠屋の日記

2008/01/29(火)05:35

月刊「木材情報」1月号が発刊されました。

木材のこと(115)

月刊「木材情報」1月号が発刊されました。 12月に行われた座談会の内容が掲載されていて、私も読み返してみましたが 今考えても意義のある座談会だったと思います。 座談会の中でも発言したのですが、木材の今後を考える上で、 代替資源(特に石油)の動向を分析することが重要です。 石油生産のピークがいつになるかは正確にはわかりませんが そう遠くない将来石油生産のピークが来ると予想しています。 木材価格は石油や金属の単価が安いために抑えられてきました。 しかし、石油生産がピークを迎えるとすれば、石油の需給バランスが 崩れます。石油価格の急上昇は必至でしょう。 木材業界にとっては輸送コストの上昇要因ですが、私個人の考えは 国産材のライバルは輸入材ではなく、石油製品と金属だと思っていますので 石油製品の単価が上がることは、木材価格が上がることにつながると 考えています。再生可能な資源として、相対的な価値が上がるからです。 月刊「木材情報」も、木材業界にとってこれからのキーワードは「油」だと 考えています。編集の中でも、石油に関する記事が増えてくると思います。 この雑誌の読者として想定している、木材業界の経営者にとって、 石油の動向は必要な情報だと思いますので。

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