2012/07/21(土)22:17
「ビジネスで大事なことは、自分が面白いと思ってやっているかどうかだ」
新木場・木材会館で行われたウッドマイルズフォーラム2012に参加しました。
結論から書くと、パネラーさんが皆さんそろって「話し足りない」という雰囲気を
漂わせる、熱気あふれたフォーラムになりました。
特に面白かったのは、NPO法人土佐の森・救援隊事務局長の中嶋健造さん
が提案する「副業型自伐林業のススメ」です。
「専業にするから成り立たない。副業にすれば今の材価でも十分成り立つ」と
いう中嶋さんの主張は、素材生産を営む当社にとって、新鮮な主張です。
山村に住む皆さんの意識として、「ボランティアでもいいから、昔のように
山に入って林業をやりたい」と思っている人が多いという調査結果は意外でしたし、
地元の人が林地残材を出すために軽トラックで行列をつくる姿は、
普段切り捨て間伐を見慣れている私にとってはかなり驚くべき光景です。
全国に広がりを見せているというこの副業型自伐林業、林地残材をなくす
切り札になるかもしれません。中嶋さんに批判される「専業」の素材生産
業者である当社にとっては、注目すべき流れです。
もう一つ印象に残ったのは、大日本山林会 箕輪会長のコメントです。
「林業に限らないが、ビジネスで大事なことは、自分が面白いと思って
やっているかどうかだ。情熱・倫理のほうが大事」
確かにそうですよね。ビジネスを面白いと思ってやっているかどうか。
これは会社の士気に大きく影響します。一人でも多くの社員に
「このビジネスは面白い」と思ってもらえるかどうか、よく考えましょう。
懇親会で、「話し足りないなら、もう一回やればいい」という話が出るほど
白熱したフォーラムでした。私にとっても期待以上で、行ってよかったです。