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テーマ:コーラス(2664)
カテゴリ:呼吸法と発声の講座
昼休みが終わる予定時間の数分前に戻ると、まだアネッテとフランカしか居なかった。
雑談をしていたら、ふとアネッテが言い出した。 どうせみんな時間ピッタリには戻ってこないと思うんだけど、どうする? あなたの個人レッスンで始めてようか? それともやっぱり、全員が居た方がイイかしら?? 私は皆が居なくっても全然構わないけど?っていうか、人前で歌うの恥ずかしいし ![]() ということで、私の個人レッスンが始まった。 昼休みに入る直前に、アネッテと少しだけ話した時に、 私、自分が本当にソプラノでイイのかどうか良く分からないんだけど。実はメゾソプラノなんじゃないかなって思ったりして。高音はそんなに出ないし。 と言ったら、アネッテに いやいや、あなたの声は絶対、ソプラノだから。 それじゃ、個人レッスンの時に高音を試してみようね。 と言われていた。 アネッテがピアノでくれる音に合わせて、とにかく声を出していった。 と言っても、ただ声を出すだけではない。 もちろん、アネッテお得意のトリックつき。 今回は、腰や膝の運動をする時に使う、プラスチック製で下が軽く球状になっている円盤の上に立たされ、体を揺らしながら声を出した。 ![]() 送料無料!HATAS バランスディスク“エクササイズマニュアル付”【新規開店080417】 ちょっと違うけど、イメージは↑こんな感じ。 下がグラグラと動くので、落ちまいとすると足腰に力が入る、上半身を硬くすると安定しないので、自然と上半身は中心に乗せてバランスを取るようにする。 しかも、下半身に意識がいくので、声が出せるかどうかなんてつまらないことに構っている余裕がない。 これがこのトリックのミソらしい。 いつもながら素晴らしい。 始めた音がひとつ上のド(C)くらいで、必ずちゃんと出るのはせいぜいFまでって言ってんのに、いきなり結構高い所から始めるのね なんて思っている内に、容赦なく音はガンガン上がっていく。 アネッテから、 もっと体を揺らして、落ちそうになりながら、落ちてもいいから! 高音は後頭部から頭頂部を回ってくるイメージで声を出して! と、次々とアドバイスが来るので、忙しいったらない。 あれ、ずいぶん高い音域のはずだけど、なんか楽に声が出るなあ なんて、うっすらと思いながら、ひたすら声を出していった。 あるところまでいくと、だんだんと途切れたような空気が漏れているような悲鳴のような声に聞こえてきて、あまりに聞き苦しく、思わず止めてしまった。 出ないよ と言うと、アネッテがびっくりした顔して私を見る。 出てたわよ。 イイじゃない、と思って聞いてたんだけど? ?? 私の耳には空気が漏れて混じっているように悲鳴みたいに聞こえるけど? アネッテがさらにビックリした顔で私を見る。 本当に? いや、でも、出てたわよ、普通に。 もちろん、ある点を越えたら声質が変わるからね。 高い方の声は細くなっていくわよ、そういうものだから。 魔笛の夜の女王のアリア、あんな感じよ。 確かに押し出された感じはあったけど、私としてはこの地点を通り越してさらに上まで行きたかったのよね。 でも、出てたわよ、ちゃんと。 ????本当かな~????そういうものなの???? 私の耳、おかしいのかな? それじゃあ、と言って、今度は半音ずつ下げていった。 一通り下がったところで、アネッテが手を止めて振り返って言った。 今の音が(あなたが自分で最高音って言ってた)Fよ ![]() どう?低く感じるでしょ?? 上のCまで軽く出てたわよ ![]() ええええええ、うっそーーーーーーー ![]() クリスマスのメッセで、どんなに頑張ってもAが出なかったのに??? 一つ感じるのは、発声練習で、とりあえず瞬間的にその高さの声が出たってだけで、この声で歌えるというのとはまたわけが違うんじゃないかってこと。 だって、とても歌えないと思うもの、あの声では。 お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
最終更新日
April 20, 2008 12:49:11 AM
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