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テーマ:大人のお稽古(778)
カテゴリ:歌のレッスン
これは、11月はじめの記録です。
♪ ♪ ♪ ♪ ♪ アネッテの生徒さん発表会 前日のゲネプロでタップリと美声を聞かせてもらったクリスティアンネがプログラムの最初の方で出番になった。 彼女の声を聞いて唖然 前日はあんなにガンガン響いていた声が、ぜんぜん響いてこない。 立ち位置になっている前方では昨日と同じように響いているのが分かるけど、前日のような部屋全体が鳴るような響きがない。 前日は観客席はアネッテと順番の前後する人数人程度でガラガラだった会場。 発表会当日は当然人で埋まっている。さらに今年は去年よりも参加者が多くて、20~30人が2列になっていて座っている。 人間って、こんなに音を吸い込むんだ この日は本当に長ーいプログラムが用意されていて、私達の出番が来るまで延々と他の生徒さんたちの歌を聴いていた。 それはそれでとてもいい勉強になったし、楽しかった 途中寝そうになったのも事実だけど 中でも素晴らしいと思ったのは、今年レッスンを受け始めて初めての発表会というドリスの歌。 ジャズ調のポップスと言う感じの曲で多分ミュージカルからの選曲。 音程はしっかりしているけど、声はまだ全然出ていない。 いわゆるウィスパーボイスで、耳を澄ませて集中していれば耳に届くというくらいの声量。 しかし実に堂々と、自分なりの振りをつけれ、曲を表現していた。 私に欠けているのは、まさしくあれだな。 自己評価の低さから、失敗したくないと思えば思うほど萎縮してチマチマしてしまい、印象に残らないんだ。 例え大勢の前で失敗したって、明日っから生きていけないわけじゃない、私という人間の存在価値が問われるわけでもない。 そういう自分に対する信頼感が、決定的に欠如している だから今、自分に対する信頼感を築こうと少しずつ勉強しているわけで、こんなことに冷静に気付けるようになった事自体が成果ではあるんだけど。 そしてようやく出番がきた。 まずはオットとのデュエット。 そして、歌い出してまた愕然とする 声が思うようについてこないという感じ。 いつもと同じように出しているつもりなのに、頭の中にある音よりも低い音までしか届かない。 1時間半近くも椅子に座って人の歌を聞いている間に、体が固まってしまったらしい。 声が寝てる せめて正しい音程で歌えるように、何とか声の調子を戻そうとそちらにばかり気を取られていた。 ようやく高音が思ったように出てくるようになった時には既に、曲は中盤を過ぎ、クライマックスに向けて徐々に盛り上がりを見せていた この曲の最高音はH。 歌いながら、「最高音出るかな?出なかったらどうしよう」という思いが一瞬頭をかすめた。 でも次の瞬間、自分でも驚くほど落ち着いて 大丈夫、昨日の方がたくさん歌ったけどでも出たじゃない。 エイヤッと歌えば出るよ。 出なかったら出なかったでそれでも良いし と思えた。 そしてその通り、エイヤッと歌ったら普通に出た。 感覚的には、声が割れる一歩手前という感じがした気がする。 もう少し優しく細く息を通した方がいいのかもしれない。 でも、この音が(例えホンの一瞬一音だとしても)歌で使えるようになったという事実が、また一つ自信につながった気がする。 一年前はAだって怖くて萎縮していたのに。 いや、萎縮していたから出なかったんだな、と今では分かるけど。 ソロアリアではアネッテからのアドバイスはすっ飛び、楽譜通りに歌うことだけで精一杯。 デュエットは本当に楽しかった もう私、デュエットだけでイイかも オットとのデュエットではまだ緊張があって、出だしの部分はまだ声も寝ていて、高音部分で届くことに大変で、曲全体にはそれほど集中出来なかったけど。 デュエットで一緒に歌ってくれたオットに感謝する気持ちが強く湧いてきた。 オットが一緒に楽しんで歌ってくれる人で良かった。 アネッテのカオスぶりにちょっとイラ付いたりすることもあったオットも、歌ったことは楽しかったらしく、これからも一緒にデュエットを歌いたいと言ってくれた 技術的にはもちろんダメダメだけど、心の底から楽しかった、と言えるのが、今回の最大の収穫。 人前で歌ったにも関わらず楽しかっただなんて、1年前の自分なら想像も出来ない。 次は何歌おうかな? お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
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