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カテゴリ:和紙造形大学
これまでの記事では「和紙造形とはどういうものか」について いろんな角度から話をしてきたわけですが、 今日はその和紙造形を教えている「和紙造形大学」についての話しです。 正確には世田谷和紙造形大学といい、世田谷川場ふるさと公社が運営しています。 場所は群馬県川場村にあります。関越道の沼田インターから30分ほど山に入っていったところです。 私がここで講義をしています。 ![]() 写真は和紙造形大学の工房。 ここに1年間通って、和紙造形を学ぶのです。 1単元は2泊3日、1年間で8単元の講義があります。 ちなみに現在は22期生が通っています。 この和紙造形大学には「和紙造形の草創」というカリキュラムがあります。 このカリキュラムにそって、和紙造形の基礎・基本を1年間かけてじっくり学んでいきます。 ![]() 実際の講義内容を簡単に説明しますと、 和紙造形の基礎・基本 染色の仕方 型の使い方 グラデーションの流し方 テクスチャーについて 下絵の書き方 作品を仕上げることの問題点 裏打ち 額装 といったように基礎から作品に仕上げるまで、そして裏打ち実習、額装と、和紙造形の一連の流れを身につけることができます。 受講生は20代から70代の方まで、日々の生活をより豊かにするために学ぶ人もいれば、新しいテクニックを身につけたいという人もいて、多種多様です。 ここでは和紙造形の作り方は教えても、手本はないのです。何を作るかは本人しだい。受講生しだいでどのようにも発展させることができるのは、このカリキュラムがあってこそ。 和紙造形の基礎がしっかり身につくので、その後の応用はいかようにもなります。 どこにもない和紙造形のカリキュラムをもっているということが、 この和紙造形大学の強みでもあります。 もうひとつ和紙造形大学を語る上で欠かせないことは、 「世田谷和紙造形展」という公募展の存在です。 毎年3月に世田谷美術館で開催しているのですが、 毎回6~70点ほどの応募作品が展示されます。 当然、卒業生もこれに向けて制作するわけですが、 年々、作品が大型化しているので(この話しについてはこちらを)、 家庭で制作するよりも川場に行って制作しようという人がふえてきています。 講義に使っていない日の工房は、卒業生が自分の作品制作に 利用できるシステムになっているのです。 また、「世田谷和紙造形展」とは別に、卒業生も自主的に作品展を頻繁に開催しているのです。 その卒業生の作品展があさって23日より、世田谷美術館で開催されます。下記参照。 ぜひ、ご覧ください。 今日はこのへんで…。 この大学のことや立地する川場村のことについては、まだまだたくさん話したいことがありますので、つぎの機会にいたします。 読んでいただいてありがとうございます。 ブログランキングに登録しました。よろしければ、下記バナーをクリックしてください。 1日1回クリックしていただけると、たいへんうれしいです。 お手数ですが、なにとぞよろしくお願いします。 参考までにこのバナーをクリックすると、ブログランキングのページが表示されるだけです。 なにかを記入したりする必要などはまったくありません。 ブログランキングのページが表示されたら、他のページをのぞいてもいいですし、 終了するのも自由です。 ![]() ●和紙造形の展覧会が開催されます。 「WASHI ART 2008」と「第2回 18期 和紙造形展」奇しくも同時開催。詳しくはこちらを。 2008年9月23(火)~28(日) 世田谷美術館にて 10:00~18:00 (初日14:00より、最終日16:00まで ) ●「和紙造形のコミュニティ」がMixiにあります。 Mixi会員の方だけになりますが、ぜひのぞいてみてください。 http://mixi.jp/view_community.pl?id=2305021 お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
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