中国茶綿の綿繰り
昨年産の中国綿(茶綿)の綿繰り(種を取ること)をした。どこにしまいこんだのか分からなくなり探し回っていたのが昨夜ひょいと思い出して階段の棚の上を見たら、あったーっ、こ、こんな所におわしました。はあーっ。やれやれ。さっそく種を取って蒔かねば。もう遅すぎるかもなのだが。真ん中の木の物体が綿の種を取る道具だ。左の箱の中に種が落ち、右側に種取後の綿がぶら下がっているのがおわかりでしょうか?左上の籠の中は収穫した綿でまだ枯葉などのゴミが混ざっている。(収穫する時にほとんどのゴミは取っているがそれでも残っているゴミをここできれいに取るのだ)左下の籠はきれいになった綿でこれを綿繰り機にかけて種を取る。右側の籠はこうして種を取り除いた綿が入っている。7時間かかって昨年産の中国綿全て綿繰り終了! ↓ 今日は恵みの雨。さっそく家の前の道端に蒔く。昨年も植えた所だ。ここに植えた20本ばかりと南の庭に植えた10本ばかりから収穫した中国綿の全てが上の写真。収穫量 920グラム。種 670グラム。切り綿 250グラム。(種を取り除いた綿、これをほぐして糸を紡ぐ)この量ではマフラー2本織れるか?ってところ。着物1反織るには綿はどれくらい必要なのか?土浦博物館のはたおり教室で出版された本「土浦周辺のはたおり調査報告書」によると ↓ す、すごいです!(白い綿は染めて右の藍染めの着物に、茶色の綿は左の反物に、それぞれ1反分です)手紡ぎ糸で着物1反織るには綿3,6キログラム必要。なぜなら種を取ると 900グラム。 (種は2700グラム)綿打ちすると 850グラム。紡ぐと 800グラム。3,6キログラムの綿が糸にすると800グラムにしかならないのです。