残留旧日本兵,特殊頭脳訓練士官,陸軍中野学校,戦後30年間敗戦を知らずにジャングルに潜んだ兵士編その1,昭和敗戦被爆:THE日本No.5, | | |
| 昭和 敗戦 被爆:THE日本_No.5 |
| 写真集とコラム(コラムは随時追加) | 特攻隊,連合艦隊,陸軍中野学校,敗戦後の子供達,原爆と被爆,少年兵,戦争と女,
反戦論者と、屈して筆を汚した記者達の葛藤 | 現在頁No.5は:■特殊作戦、■陸軍中野学校、
■残留旧日本兵「戦後30年間、さらにジャングルに潜んだ旧日本兵」_その1 |
■特殊頭脳訓練士官:陸軍中野学校、■残留旧日本兵- 他にも残留旧日本兵:■中村輝夫氏、■横井庄一氏については、次々頁
小野田寛郎氏は、陸軍中野学校二俣分校卒(厳密には卒でなくて:時間的に緊迫:窮地即時臨戦命令受託の為)。
特殊訓練を受けた不屈の頭脳マン。
1974年(昭和49):ルバング島から帰国。しかし、これは、いかに敗戦を知らなかったからといえど、
「怯え隠れていた30年間」・・ではない!!点が、最大のキーワード。彼は、戦闘を継続していた。
誇り高い日本兵として、選び抜かれたアスリート、陸軍中野学校出身士官として。
彼にとって、日本兵としての最期の戦闘銃撃戦は、1972年だった!
_ ___
仲間の内、最期の生き残り「小塚金七」氏は、病死ではない。1972年、銃撃戦で死亡。
30年近く共に頑張った最期の仲間。それが、ついに戦死。さすがの小野田さんも、絶望の境地。
上記の銃撃戦とは、フィリピン警察軍との銃撃戦である。
(彼らは、知らない為。アメリカに支配されたこの国の兵が、永年戦争を大国の指示通りやってると思ってる為、
日本国の為に、戦っているのだ。戦争は何十年も続いていると信じているから。)
- ちなみに1972年とは、同じく旧日本兵の「横井庄一」さんが、無事日本に帰還した年。
この年、彼らはいまだ、日本兵としての誇りを喪失することなく、戦闘態勢だった。 たった一人になった後も、彼は屈しなかった。その為、救出の際、説得には、実に骨が折れた。
特殊訓練をマスターした彼は、救出チームのスピーカーフォン説得にも動じない。
現地に急行した親族の肉声の嘆願さえ、受け付けない。それが、「特殊訓練をマスターした者」。
切り札は、これだった。かつての上官による「戦闘解除命令書」。1974年(昭和49)にして、特例的に、
軍としての「命令書」が発行された。これにより、初に彼は帰国となった。
彼のケースの場合、帰国後、カルチャーショックは、殆ど皆無。なぜなれば、トランジスターラジオを
手に入れており、それで、世界の情報をゲット。彼は、彼流に分析行動。そもそも、彼は、並ならぬ
インテリジェンス搭載型人物。中国語も英語もペラペラ。他国語による放送内容を把握できた。
その上、メカにも強い。ラジオをゲットしても、文明の利器に驚きもしない。チマチマ改造を加える手腕。
ラジオで、日本の競馬中継も聞いている。
カラー印刷の新聞も手に入れ、読んでいる。広告枠があるから、幾多の新時代の機械類も概要知っている。
彼が救出された1974年近辺を照準に語ると、こんなかんじ。
オリンピックの存在も、「1970年のコンニチワ!(万博)」の歌とやらもあるらしいことも、
新幹線が日本を走ってることも、ジャングルの中で、ちゃんと全部知っていた。
これは、救出チームによる作戦。残留兵が居るらしいの情報は、救出よりも早い。その為、とっくの
昔に戦争は終わっており、日本は豊かである旨を伝える為、救出チームは、わざと、新聞を置いてきた。
それなのに、なぜ?・・・答えは、彼流の分析による。
フィリピンには、米軍駐屯地があり米兵が居る。救出された1974年は、ベトナム戦争(1960年代~1975)が
まだ終っていない。その為、彼は、頭上を見れば、米軍戦闘機が飛んでゆく。
「おそらく、日本本国は敗れ、屈辱の属国支配されたのだろう。
日本の新聞だというのに、あっちも、こっちも英語文字列だらけ。属国だから、暮しだけは、
恰も豊かなのだろう。されど、満州に、別途、日本の亡命政権が!」
・・・それゆえ、戦闘を継続していた。
上官命令以外には、絶対に靡かない。たとえ、己が最期の一人になろうと、日本国の為に!!
特殊訓練。特殊頭脳。選び抜かれたアスリート。上官命令以外には、絶対に靡かない。完璧な鉄の軍人。
▼
陸軍中野学校二俣分校卒だから。そもそも、この学校は、つまり、そのために設立された。- 陸軍中野学校:特殊訓練、特殊頭脳、特殊秘密部隊
小野田さんが在籍したのは、二俣分校。これは、
遊撃戦(ゲリラ戦)の指導格養成目的で、1944年(昭和19)8月、静岡県二俣町に開校。
厳密には、彼は卒業ではなく、軍の戦略上の「退校」。この命令を本人受託。究極の促成栽培で現地急行。 ▼
米国映画「ランボー(1982の映画)」というのがあった。主人公はもちろんアメリカ人。
ストーリー設定に絡むは、グリンベレーであり、ベトナム戦争であり。
終戦を知らずに、この主人公は、たった一人で戦争を開始する。説得に現われたのは、かつての上官。
上官命令以外には絶対作動しない・・・特訓された鉄の軍人の姿。
▼
しかしながら、これは、源泉ヒントは、おそらく「小野田寛郎」さん。
■残留旧日本兵_その2(陸軍中野学校:特殊訓練の続き)
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