カテゴリ:撮影・編集あれこれ日記
いつものことながら東京芸術劇場の舞台裏、楽屋などに出入りできるのは、この仕事の醍醐味のひとつです。 花鳥風月さんとはもう随分と長いお付き合いを頂いているので、役者の皆さんとも顔なじみですが、今回はダンスの方や和太鼓の方、そして客演の方も多く、大所帯のお芝居ですので初めてお会いする方も大勢いらっしゃいました。 さて、昨日は昼、夜の2公演を撮影したのですが、今回の花鳥風月さんはこれまでとかなりイメージが違います、仕事柄ファインダーで芝居を見ると言うかなり特殊な状況での観劇になりますが、違いは一目瞭然、「て、点滅ライトがっ!た、太鼓がっ!」と本当にかなりのイメージチェンジです。 「傀儡(くぐつ)」と言うのはあやつり人形のことで、A.E.ヴァン・ヴォークトのSFに 「非Aの傀儡」というのがありますが、こちらは『かいらい』と読みます。ヴォークトはともかく、『傀儡』は作品中の重要な設定になります、この傀儡の設定も見事ですが、なによりも驚いたのはサブタイトルにある「純愛の章」です。 花鳥風月が純愛を描くとは! この純愛のテーマは非常に共感が持てました、登場人物達それぞれの純愛の形、他方に対しては憎悪でしかなくても、その憎悪は純愛からくるもの・・・というような複雑でありながら、純な思いが良く描かれていたと思います。 ダンスグループや和太鼓との競演も、とかく言葉に思い入れの強い花鳥風月さんにとっては、非常に有効なフォローを得られたのではないでしょうか。 これまでとは随分と違うイメージながら、花鳥風月さんならではのディティールの細かさ、そして生真面目さは相変わらずで、ただの娯楽には終わらない、終わらせられない、鑑賞後に何かを考えさせるような作風は健在です。 最後にひとつ、花鳥風月さん所属の役者さん達の力はもちろんですが、お初を演じた客演の神田智里さんは見事だったと思います。 明日、明後日の公演では当日券もあるそうですから、お時間のある方は池袋西口、東京芸術劇場小ホール2へ是非どうぞ。 ↓あやつり人形つながりです(^^;)↓ シュタイフアメリカ限定2005テディベアBERTIE , THE PANTOM BEAR 1911 お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
Last updated
2007.11.02 22:31:35
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