Major Cimes 3 #40 Down the Drain
次々と新たな事実が出てきてドラマらしい、興味深い展開でしたね。赤ちゃんの登場で場が和みますが、またまたフリンが点数を稼いでしまい、最近はコンビが組めないプロベンザがちょっと焼きもちを焼いているような感じですね。(笑)LAの下水排水溝で若い女性の遺体が見つかる。大雨の後に大量の下水が流れ、それに流されたのか、頭に目立った傷があるほかにも、全身に擦り傷があった。被害者は靴を片方しか履いておらず、重大犯罪課はどこから下水に入ったのか、捜査を始める。検視では、頭の傷は致命傷ではなく、顎の下を強く殴られて気道が塞がれて死亡したという。殺人かどうかはまだ確定できないが、さらに、出産してまだ5~8日だという。LA市内の病院でその時期に出産した妊婦は大勢いて、赤ん坊の失踪届もまだ出ていない。遺体発見現場にあったベビー毛布には血液が付着しており、母子の二重殺人の可能性も出てきた。シャロンは、全警察を挙げて手がかりを探すよう命じる。やがて、被害者は6日前に男児を出産したヘザー・ローソンと分かる。子供の父親は不明で、住んでいたアパートの大家によると、男性が1年分家賃を前払いしていた。家賃を払っていたのはロナルド・グラバーで、妻のサラと共に、ヘザーに代理母となってもらうよう、契約を結んでいたという。しかし、初めてサラにあったのは2年前で、その時は契約は成り立たなかったが、今年の1月に斡旋業者を通さずに改めて代理母になってもよいと言ってきたという。夫妻はその後、出産を依頼して65,000ドルを払い、住居も提供して月に何回も連絡を取っていた。最後にヘザーと連絡したのは10日前で、連絡が取れなくなってからアパートに行ったが無人だったという。グラバーによると、最近ヘザーの様子が変わり、子供が欲しいのなら追加で金を払えと言ってきたので支払ってきたという。実はヘザーはグラバー夫妻以外にも、2組の依頼者と代理母の契約をしていたことが分かる。それぞれに、同じ動画で妊娠の状況報告をしており、金をだまし取っていた。ヒューストンから訪れてきていたハント夫妻は、赤ん坊を連れてホテルから自宅に戻るところを身柄確保される。マグワイア家は同姓結婚で、いずれにしても、DNA検査で父親が判明するまでは赤ん坊を手渡すことができない。シャロンもできるだけ、児童保護施設には任せたくないという。ヘザーのなくなった片方の靴がハント夫妻が宿泊していたホテルの近くで見つかった。ヘザーの乗っていた車もホテルの駐車場にあり、赤ん坊がくるまれている毛布は遺体発見現場で見つかったベビー毛布と同じだった。ハント夫妻によると、やはり65,000ドルを支払った後、ヘザーが気持ちを変えて2万ドルをさらに要求してきたという。金を払いホテルで赤ん坊を引き取るときに、担当医から電話があったときヘザーは挙動不審だったという。マグワイア家は、金に加え、ヘザーに車を提供したが、最近駐車違反で知らない男が車を運転していることを知ったという。その男はヘザーの元彼トムで、父親の候補がさらに増えた。4日前、マグワイア家に担当医から電話があり、赤ん坊が元気かどうか尋ねたので、まだ来ていないというと電話を切ったという。「担当医」というのは通話歴から、ヘザーの元彼、トーマス・バーンズと分かる。バーンズはヘザーが死んだ日に14回も電話をしており、ハント夫妻のところに電話をかけてきたのも彼だと思われる。ヘザー自身は3組から受け取った20万ドル以上の金を所持しておらず、重大犯罪課はバーンズが共犯者と狙いを付ける。バーンズはフレズノでカジノをしているところを身柄確保される。銀行には20万ドル以上あり、カジノで大金をすっていた。トレーラーにはヘザーの荷物とベビー用品があった。それでもバーンズの殺人を証明する証拠はないので、シャロンは自白に追い込む事にする。数々の状況証拠があると嘘で攻めると、バーンズは赤ん坊は自分の子で、自分は家族を持ちたかったと話す。そのことを話し合った翌朝ヘザーは赤ん坊を連れて戻らなかったという。ホテルに電話してヘザーと会う事にしたが、ヘザーは赤ん坊をハント夫妻に渡して現れた。ヘザーは自分のような頼りない男の子供はいらないと言い、受け取ったばかりの金を投げつけた。そしてホテルに戻ろうとするところでもみ合いになり、ヘザーは滑って転び頭を打った。正当防衛だったというが、とにかくヘザーをマンホールに突き落とした事から、重大犯罪課は何とか第2級殺人で起訴できないかという。問題は、生まれてきた赤ん坊で、取引でバーンズに親権を放棄させ、子供を欲しがる3組のカップルに話し合いをさせる。その結果、グラバー夫妻が生まれてきた子供を引き取ることになった。ラスティはシャロンとの養子縁組の話を母親にしていなかったことから、ついに決意を打ち明ける。母親は予想通り自分はラスティの母親を辞めることはないとラスティをなじる。ラスティはそれでもシャロンの養子になる意志を固め、重大犯罪課のメンバーに見守られながら書類に署名する。ヘザーは最初から代理母詐欺をもくろんでいたのでしょうか。「元彼」と言っても、バーンズは別れたつもりはなかったのでしょうね。実の子供が生まれて、他人に渡すくらいなら自分の子供として育てたかったが、ヘザーは「あんたの子供ならいらない」とさっさと金に換えてしまった。出産は体も心も何らかの影響を受けるはずですが、それでも金の方が良かったのかな。酷い親だ。ラスティから養子の話を切り出された「シャロン」も逆の立場で酷い親ですね。ラスティの口が重くなるのも当然だと思います。精神的にも支配されていたために、自分を守ってくれていつもそばにいてくれる家族が必要だという、当たり前の事さえ言い出せなかったし、今でも「息子になってくれるだけでラッキー」というシャロンの気持ちがピンとこない。今回は真剣に家族を持ちたくて代理母を頼むカップルとラスティ親子の話が並行してなかなか上手くまとまっていたと思います。最後はジーンと来ましたね。結婚もそうですが、それまで他人だった2人がお互いの堅い決断で、法的な手続きに臨むというのは、やはり感動的ですね。もちろん、出産で命が誕生するのも奇跡なのですが、人生には様々な喜びがあるなと思いました。フリンがシャロンにハグしてキスしていましたけど、いくら親しくても普通はしませんよね。職場では。(笑)