Law & Order:S.V.U. 8 #177 Philadelphia
先週の変化を受けたエピソードですが、これまでにない様な展開だったですね。「あなたはパートナーと市民が危険に陥ったら、どちらを先に助けるのか?」「2人は感情的に依存し合っており、親しすぎる。」向こうではEO Momentと呼ぶそうですが、シッパーならやっぱりこれは聖典だな。(笑)本当にこのコンビあってこそのSVUなのですが、ファンフィクションを書くシロウトではなくて制作側がrelationshipを扱うと、こういう風になるわけです。さすがですね。サイモン役のMichael Westonは先日「バーン・ノーティス」でも見かけましたが、そうそう思い出しました!「HOUSE, M.D.」でハウスが私立探偵として雇っていた男を演じていたんですね。随分イメージが違いました。オリビアは違法なDNA検索で見つけた弟のサイモン・マースデンを監視し続けている。そこでオリビアは地元ニュージャージー警察の刑事に逮捕される。彼らも捜査対象としてサイモンを監視していて、ステイブラーは密かにオリビアを尾行して様子をうかがっていたが、共にリバーパーク署で事情を聞かれる。責任者のジュリア・ミルフォード警部はサイモンの何を調べているのか、しつこくオリビアに質問するが、オリビアは口をつぐみ、ステイブラーにも何も語ろうとしない。クレイゲン警部のおかげで、2人は放免となったが、2人はクレイゲンに口裏を合わせ嘘を言う。セントラルパークで男性ばかりを狙ったレイプ事件が連続しており、始めはゲイを被害者に選んでいるかと思われたが、今回の被害者はそうではなく、結婚相手に事件のことを知られたくないと言って、証言を拒む。オリビアはDr.ホアンに頼んでサイモンの記録を取り寄せてもらい、尋ねられてホアンには真実を話す。サイモンには下着の万引きの前科があり、6年前の殺人事件で捜査上に上がったという。レイプ犯は毎回違うバンを乗り回し、被害者を引き込んでいたため、クレイゲンはSVUに犯人が現れるのを待ち伏せるよう命じる。オリビアはミルフォード警部の警告にも諦めず、サイモンの恋人に会いに行くが、ミルフォード警部に捕まり、サイモンが女性へのストーカー行為で捜査対象であると聞かされる。ミルフォードはマンハッタンのSVUがサイモンを重視するには、何か理由があると食い下がる。オリビアは心配するステイブラーに、探し当てた弟がレイプ犯の父親の血を引いているのかと落ち込む。オリビアは家族を欲していた。レイプ犯の張り込みで対象となるバンを見つけ、フィンやステイブラーらが追いかけるが、オリビアはサイモンの恋人からの電話に邪魔され、無線を聞き間違え、犯人を取り逃がしてしまう。再びレイプ事件が起こるが、今回もまた被害者は証言を拒む。ただ、犯行の様子からホアンは刑務所で自分がレイプ被害を受けた元受刑者が恨みを晴らしているのではないかという。クレイゲンはオリビアの様子がおかしいことに気づき、かばうステイブラーにもきつく当たる。待ち合わせをしたはずの恋人の代わりに、サイモン本人が現れなぜ自分に関心を持つのか尋ねる。オリビアは何も語らず、勘違いだったと席を立つ。犯行に使われたバンが見つかり、指紋から最近出所したボビー・トラピードのものと判る。被害者はやはりゲイと思われたくないと面通しを拒む。手詰まりになったかと思われたが、ボビーが刑務所ではギャングたちの慰み者だったということが判り、フィンが彼らの証言を得るという。クレイゲンはオリビアの落ち度で最後の犯行を防げなかったと叱り、自宅待機を命じる。オリビアの自宅にサイモンが現れ、父親の持ち物の中にオリビアに関する新聞記事があったという。父親はすでに10年前に死んでおり、優しい父親でオリビアの母親の話は信じられないという。始めはわだかまりがあったオリビアも次第に打ち解ける。しかし、その夜女性がレイプされたという連絡がオリビアのところにミルフォード警部からあった。被害者は面通しでサイモンを指す。オリビアは「はめられた」というサイモンに裏切られた気持ちになる。ホアンとノヴァクは受刑者の証言ビデオを利用して、トラピードは自供する。クレイゲンはかばい合うオリビアとステイブラーの扱いに悩みホアンに相談する。ホアンは2人に心理評価を受けさせるように言う。サイモンが自分を知って欲しいと寄越した資料やアルバムを見ていたオリビアは、ミルフォード警部の妹とサイモンが同級だった事に気づく。ミルフォード警部は執拗にサイモンを有罪にしようとしているように思われ、話を聞くと、サイモンが妹をレイプしたという騒ぎがあったことが判る。サイモンは否定するが、オリビアはついに弟への気持ちを切り捨てる。Dr.ヘンドリックスによる心理評価の結果、オリビアとステイブラーはお互いに感情的に依存しすぎており、親しすぎるという。それが警官としての能力を損なっている。コンビ解消を考えていたクレイゲンにヘンドリックスは、優秀な警官を2人とも失う事になると告げる。今週はクレイゲン警部がしつこくオリビアに何があったのか問いただし、それに対してステイブラーが上司に楯突いてでもオリビアを守ろうとするところがツボでしたね。まあ、クレイゲンも部下の命を預かっているのだから仕方ないのでしょうが、仲間はずれで完全な憎まれ役ですね。そしてボスがカリカリしているのを知ってか知らずか、フィンとマンチがいつも以上にせっせと働いているのが印象的でした。(笑)確かに、オリビア・ベンソン姫のご乱心のために、分署は尻ぬぐいで大変だったですね。それでも、たった一人の家族に愛情と憎しみがない交ぜになっているオリビアはとても苦しそうで、マリスカもまさに見せ所という感じ。父親に対しても、初めて見る写真に複雑な心境だというのが判るような気がしました。なぜ父親はオリビアの記事を持っていたのか。実は母親とは付き合っていて、気にかけていたのか?そして、サイモンも信じて良いのかどうか、よくわからない。どうも彼は単に運が悪いだけのように見えるのだけれども、ヒステリックなミルフォード警部が証拠があると言う限りは何かあるのでしょう。そのミルフォード警部は誰だっけと思ったら、キム・ディラニーでした。マイアミで首になって、ニュージャージーで警部に昇進していたとは。(爆)不安定なところのイメージもマイアミのキャラクターとちょっと被ります。車の中のステイブラーとのやりとりは、改めてコンビの絆の強さを感じさせました。あまりに親しすぎて心地よい関係を心理学者が評価するというのは、まるでBONESのカップルセラピーみたいでしたね。確かに、EOはB&Bに匹敵するcrime solving coupleだと思います。ただ、制作側はそれを恋愛模様にしないために、ステイブラーに妻と復縁させたのでしょうね。クレイゲンの苦労はまだまだ続きますね。(笑)