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2017.09.27
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カテゴリ: 映 画
映画『スイス・アーミー・マン』をみてきました。

 下品でぶっ飛んだ映画ですがとても素敵でした。万人受けはしないでしょうが、こんな映画に出会えると個人的には本当、嬉しくなります。

 ~ 無人島で一人、死を覚悟していた男が浜に打ちあげられていた一体の死体と出会い、この二人?が力を合わせ生きる希望を見出していくという冒険譚 ~ ファンタジックで真面目なコメディですね。

 タイトルにあるスイス・アーミーとは一本で何通りもの用途をこなす万能ナイフのことで、丁寧にタイトルを訳すなら「この死体はスイス製アーミーナイフのように万能だ」という感じになります。

 以下ネタバレ情報が入るので、この映画が気になっている人は読まないでください。

 現実と空想の境はどこにあるのかと、どうしてもその辺りのことを考えながらずっと見てしまいますが見終わって気づくのは、その意識は邪魔だったんだということ。ここで描かれているのは全て主人公の男の思考の世界だったと、そう思えばよかったのです。ただ、だとしても辻褄が合わないところはありますが・・・。いや肝心なのは人の内面がいかに表現され、そしてどう変化していくのかということなので、その意味では本当に素晴らしかったです。 

 終盤の熊に襲われるシーンで死体が自ら立ち上がり戦うシーンは圧巻でした。あんなのは予想できなかったのでテンションが跳ね上がりました。けど、そこから余計に混乱もしました。

 散らかってて何が悪いという姿勢も良いのですが、そういうツッコミどころもちゃんと回収できる描き方を選ぶようになれば、この監督は凄いことになると思いますし、そうなってほしいです。





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最終更新日  2017.09.27 15:30:26
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