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2021.06.23
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カテゴリ: 映 画

先日NETFLIXで『瞳の奥に』というドラマ(全六話)を観ました。

 見応えのある作品だとは思ったけど後味の悪いエンディングがなぜか受け入れ難く感じてしまった。単純にバッドエンディングな作品は嫌いということではなく何かどこかに許せない感覚が残ったのだった。

それは具体的にどんな要素なのか。自分でもはっきりさせておきたいと思ったので考えてみることにしました。

 

バッドエンドな映画は「トラウマ映画」とか「二度と観たくない映画」なんて言われてもいますが、そんな中で個人的にちゃんと観た作品を挙げてみると、そこには好きな作品が幾つもありました。つまり「そういう作品」=「ダメな映画」ということではないのは分かります。

 

バッドエンディングしてるけど好きな映画は ――

『火垂るの墓』

『ミリオンダラー・ベイビー』

『セブン』

『ダンサー・イン・ザ・ダーク』

『猿の惑星』(1968年)

『俺たちに明日はない』(1967年)

『カッコーの巣の上で』(1975年)

 

改めて思うのは1970年前後はバッドエンディングの映画が全盛でかつ名作が多かったということ。そして80年以降は先の反動か明るくハッピーエンドなものが多くつくられていったようだ。

 

 ではバッドエンディングしていて嫌いな映画は ――

 

 それはスティーブン・キング原作の『ミスト』。

この映画の許せないポイントは明確で、夢オチではないがあんなラストはどんでん返しでもなんでもなく、あれはバッドエンディングというより、映画の手法としてやってはいけないことをやっちゃった、というものだった。(その意味で観る価値ありか・・・)

最後の印象的なシーンは車の中。あそこまでたどり着くよう描かれたドラマと、要ともいえる存在の怪物たちと霧の立ち込める作品の世界観、そんな全て一切をあのオチは無しにした。あり得ない。あんなオチを描くとはそういうこと。あれを、あそこだけを見せたかっただけと言われたようでショックを受けたのだ。僕の二時間を返せと思ったし、もし映画館で観ていたなら金を返せと心の中で叫んでいたことだろう。

 

さて『瞳の奥に』の話しに戻ると、こうして『ミスト』のことを考えてみて分かったが、あれ程ではないにしろラストに至るまでに積み上げられたドラマとラストの関連が薄いように感じたのだ。薄いというより、そこに辿り着くまでが長かった。あのラストを見せたかったのは分かるけど、だとしてももっと短く描けたはずで、つまり全六話中の半分くらいはなくても成立しただろう物語だったと感じたし、観客のミスリードを図らんが為にあった前半だと思うと少し腹も立ったのだった。

 
 つくり手の独りよがりだったのではないかと思わされるものを最後のシーンでみせられるのは正にバッドエンディングではないか。






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最終更新日  2021.06.23 17:21:25
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