602114 ランダム
 ホーム | 日記 | プロフィール 【フォローする】 【ログイン】

運命が見える瞬間

運命が見える瞬間

【毎日開催】
15記事にいいね!で1ポイント
10秒滞在
いいね! --/--
おめでとうございます!
ミッションを達成しました。
※「ポイントを獲得する」ボタンを押すと広告が表示されます。
x

PR

カレンダー

コメント新着

大曲修司@ Re:新しい年は天災と戦争の危険が?(12/28) 動物的な直感力を養っています
悦子@ Re:家電量販店はサンプル展示場? なるほど。確かにそう考えると納得です。 …
えつこ@ Re:満月より明るい彗星 アイソンという名前がとてもオシャレな感…
大曲修司@ Re:女性の心の底を知りたい人へ(05/30) 占いではモテるはずだったのですが、強欲…
酔凰@ Re:天皇の賢明なご決断(05/02) 「八瀬童子」というの隆慶一郎さんの小説…

キーワードサーチ

▼キーワード検索

2009/11/01
XML

本当に思いがけないことで、記憶が甦えることがある。

最初は「週刊新潮」が報道したものかと思うが、スポーツ紙もそれを大きく取り上げた。

それは酒井法子が「千葉県大網白里町」に住んでいるという記事だった。

いま現在、彼女は全マスコミをふり切って、どこに住んでいるかを隠しきっている。これは珍しいケースで、もしかすると新聞、テレビ、週刊誌の「調査能力」は不況のため、格段に落ちてしまったのかもしれない。

それは別として、この「千葉県大網白里町」は私にとって懐かしい匂いのする町で、太平洋戦争終結の前夜、4年間にわたって住んだところなのだ。

私はその半生を通じて、自分でも「すごいな」と思ってしまうのは、常にタイミングよく、時代の波頭にぶつかってきたことなのだ。今回の「大網白里町」報道は、時代の波頭と何の関係もないが、しかし、仮に私が現在週刊誌の編集長であれば、他社の報道を、はるかに引き離すことができるだろう。

この町がどういう雰囲気を漂わせた土地なのか、手に取るごとく知っているからだ。1人の人間にとって、自分だけの話題をもつことは、予想以上に大切だ。

それは確実に運命に変化をもたらす。

たとえば編集会議で「のりピーの潜伏先は大網白里町ってところらしいぞ」と、デスクが話したとき、「そこなら、私が4年間、疎開で住んでいました」といったらどうだろう?

これによって、注目されることは、いくらでもあるものなのだ。

私は長年、週刊誌の編集長を務めてきたが、世の中に出て有名になったり、あるいは出世コースに乗った人のほとんどは、その人ならではの実話をもっていたように思う。それこそ、時代の波頭の白いしぶきを浴びた人たちなのだ。

日本経済新聞朝刊の連載「私の履歴書」を読んでいると、「へえ、この人があの事件の黒幕だったのか!」「この人があの大事業の提案者だったのか?」と驚くことが多い。

朝日新聞に連載されている瀬戸内寂聴の「奇縁まんだら」を読んでいても、実に大勢の人物と多くの事件に出会っている。だからこそ、いま作家の頂点に立っている、と私は信じてる。

もし、有名になりたければ、奇縁を結び続けることだ。

いや、奇縁かどうかは別として、人でも場所でも事件でもいいから、できるだけ興味をもって、「その場に立つ」ことだ。

私はかつて公娼制度の廃止の日、わざわざ吉原の赤線に行っている。1957年3月31日のことだが、当時26歳だった。

明日から吉原はなくなる、という前日にその場に駆けつけたということは、「歴史的立場にいた」ことを意味するし、いまになってみれば、そんな人はめったにいない。

これは一つの例に過ぎないが、運命というものは、時代の転換点の現場に立つ人には、必ず有利に働くように思う。

そんな記憶の小箱を一つでも多く、持っていくことをすすめたい。






お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう

最終更新日  2009/11/01 07:38:35 PM
[櫻井秀勲「運命に導かれて」] カテゴリの最新記事


プロフィール

早稲田運命学研究会

早稲田運命学研究会

フリーページ

カテゴリ

バックナンバー

お気に入りブログ

まだ登録されていません

© Rakuten Group, Inc.