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カテゴリ:柔術
子どもがやってる剣道の稽古を見ていると、先生方がよく口にする言葉がある。
「剣道は武道である」と。 剣道の成り立ちを考えると、それを否定するつもりはない。 が、武士道まで持ち出されると、ちょっと「?」となってしまう。 確かに、剣道の成り立ちを考えると、そのルーツには百余派あったと言われる剣術がある。竹刀は「竹の刀」と書くように刀の代用品である。 が、今一度、剣道の成り立ちを考えてみると、戦後と戦前でまったく内容が変わっているのだ。 戦前の剣道はまさしく剣術をその起源とした「戦うための技術を磨くもの」だったと思う。中でも警察剣道はもともと武士の集まりだっただけあって、それはもう強かったと言われている。 が、戦後はGHQにより、剣道は絶滅の憂き目にあう。 そのままの姿では継続が不可能と悟り、剣道はその形を変えていく。より競技性を強め、心身の修養を目的とするものに変わっている。柔道のように完全にスポーツ化しなかったのは、剣道連盟の意地と、その本質にあるのだろうか。 なにしろ、競技性を強めたとはいえ、お互いに刀を構えてたたき合うわけだ。しかも勝敗の判定がやたらと難しい。これではスポーツ化するわけにはいかなかったようだ。 まあそれはいいんだが、やはりどうやっても今の剣道は武士には近づかないと思う。 剣道の作法を言うのによく「武士の作法」というが、礼法は武士だけのものではない。というか、もともと武士の作法などではなく、貴族の作法だったものを武士がまねただけ。 正座なんて昔はやってなかったし。屋敷に入って座敷まで刀を持っていくってのもなかったし。刀を座敷まで持って入るなんて、ヤル気マンマンな態度でしかない。 今の剣道の作法は昔の武士の時代とは切り離された、剣道のための作法でしかない。 剣道を剣術と結び付けるのであれば、その本質にも触れねばなるまいと思うのだが、そこまでhあしないようだ。 結局、剣道とはなんじゃ?と聞かれると、「竹刀で相手を叩く競技」となってしまうのではないかなと思う今日このごろ... お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
最終更新日
2018年02月23日 05時56分08秒
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