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カテゴリ:中国人という人たち
昨日、突然北京は寒くなった。
階段を3段くらい一挙に飛び越した勢いで、 街の空気は秋に入れ替わった。 物干しにつるされた半そでのTシャツやタンクトップは もうこのままたんすの奥に仕舞われるのだろう。 もし日本にいたなら、気候のおだやかな今からが 一番おしゃれの楽しい季節になる。 ところが北京では外に出ると、いきなりおしゃれの色気がなくなっている。 確かになにもこんな急にね、と思うくらい、 スカート姿が見当たらなくなるのである。 バス停までの道のりを見回すと、仕事着でスカートを履いている以外、 ほとんどズボン姿に変わっている。 私的には、「これからまだまだ、 いや、今こそスカート&ミドルパンツでしょ」という気分なので、 ひざ丈のパンツに素足でパンプス履いて出かけるのであるが、 私のようないでたちはこの辺ではかなりの少数派のようである。 実際、全然寒くない。 私は相当の冷え性だけれど、自分の足を触ってみても温かいし、 すねの辺りが空気に接触するのがむしろ心地いいくらいである。 南鑼鼓巷の店に顔を出したら、 店の東北出身の女性が、長袖の上にジャケットを着ている。 当然ボトムは長ズボン。もうがっちり。 私の格好を見て、「寒くないの~?」と尋ねてくる。 「いやあ、気持ちいいよ」と答えたら、ホントかよという顔をしてこっちを見た。 いや、このぐらいの気温だとちょうどいいんだってば。 こっちに来るとよく中国人からされる質問がある。 「日本人の女性はなぜ冬でもスカートを履いているのか?」 「日本の子どもは冬でも短パンを履いているというが、本当か?」 というのも、 「体を冷やしたら一大事」と、 こっちの女性も子どもも、それから男性も冬はやたら着込んでいるからで、 彼らの発想は、必要以上に厚着させずに外で遊ばせる、 「子どもは風の子」なんて発想からは程遠い。 何度か「体が温かいのにその上から厚着したら、 もともと備わっている体温調整能力が低下するだろうが」という発言を 中国人に向けてしたことがあるのだけれど、 全然意味が通じていないようである。 それと私にとって以前から一つ不思議なのが、 冬でも夏でも、中国人が衣類の着脱で まめに体温をコントロールしないことである。 夏は、外は灼熱、中はクーラーがんがんなのに、 薄手のカーデガンを持ち歩いている中国人にはほとんどお目にかからず、 冬は、寒いところから比較的温かいところに入っても外套を脱がない、 もしくはコートの前を常にびっちり閉めて、 ボタンなどの開閉で温度を調整しない。 それで平気なんだろうか?としばしば疑問だったのである。 そう考えたら、中国人と日本人の体温の変化とか、 「寒い」「暑い」と感じる状況が違うんじゃないか?と思った。 日本人は多分、中国人よりスカートで対応できる気温は低いと思う。 多分、20歳くらいだったら摂氏一桁台前半の気温に充分耐えうるような気がする。 中国人の場合、10度台前半でスカートとさよならしそう。 ただし、お互いズボンを履かざるを得ないような気温になったとき、 強いのは中国人のような気がする。 実際、私の素足に呆れている彼女と、 3月に店に二人でずーっと座っていたら、 私は足が冷えてどうしようもないんだけど、 彼女は「私は大丈夫」って余裕かましてたもんなあ。 ・・・ということを私、考えました。 このあたりについて、ご意見・ご感想なんかあったらお教えいただきたい! お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
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