|
カテゴリ:山羊
ベリーの搾乳、昼1回で2,250g/24.25h・93g/h。
楠(クスノキ) ベリーが大口を開けてクスノキの小枝を口繰り(手繰り)寄せています。 その理由は勿論葉っぱを食べる為です。 取り敢えずここではベリーの口(上顎と下顎)にご注目下さい。 何が見えますか? 下顎には前歯が見えますね? では上顎には? 見えないのではなく、上顎には歯が無いのです。 ベリーが年寄りだからでも有りません。 山羊の前歯は元々下顎にしか有りません。 山羊の歯式は0033/3133で、下顎の門歯3対は子山羊の時期には全て乳歯ですが 2~3才にかけて永久歯に生え変わります。 上顎の歯茎にあたる部分には「歯床板(ししょうばん)」と呼ばれる硬くてつるりとした組織 が有るだけです。 下顎の歯と、上顎の歯床板でまな板と包丁のようにはさみ込み、顎をしゃくり上げながら 草を引き千切って食餌します。 引き千切って口に入れたものは奥歯でもあまり細かく噛まないで素早く飲み込んでいるよ うです。 まぁ、後から“ゴックンと口に戻して”ゆっくり丁寧に噛み砕けるんだから、今の所は一気に 詰込んじゃえ~ってところでしょうか?
やがて傍に居たフキもクスノキの葉っぱを食べに寄って来ました。 ご存知の通り、クスノキは天然樟脳の原料として使われる木です。 樟脳は衣類の防虫剤として使われるものなのであまり食べさせたくはないのですが、フキ&ベリーはお構いなしに食べています。 食べた後でも特に変わった様子は見られないので、私の方も鈍感になっています。 樟脳は防虫剤であって殺虫剤とは違うのだ。。。 山羊の飼養管理マニュアルにも月桂樹(クスノキ科)は有毒と書かれてるけど、もっとポピュラーな楠を有毒植物とは書いてないじゃないですか。。。
その月桂樹(クスノキ科)も フキが食べようとしているのはまさにマニュアルにも有毒とはっきり書かれている月桂樹です。 まだ木が小さいので前足を木に掛けると木は倒れるだけで近付けないし、下の方の葉っぱは既に枝ごと食べちゃったし、背伸びするけど殆ど届かないし、かといって私が手助け する訳も無く、この干拓地は山羊達が食べても良い物には恵まれていますが、食べてはいけない物も豊富に有ります。 例えば三枚目のこの写真に写っている青々とした葉っぱの常緑つる植物もマニュアルにはないけれどれっきとした有毒植物ツルニチニチソウ(夾竹桃科~夾竹桃はマニュアル に記載されています)です。 幸いにも山羊達はツルニチニチソウには一切興味を示しません。 ツルニチニチソウを上口(手)に避けてすぐ傍の草を食べています。 お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
|