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カテゴリ:思想
>自分の血をわけた我が子の愛おしさを知っているのか?わたしらは、どちらも知っている。貴女の犬だけが特別ではない。餌は無添加の高い餌を飼っていたらしい
ある人からこんなメールを寄越されました。 詳しい経緯は追って、「青木ヶ原樹海」と言う、友人のブログで今後書きますが。 でも、私にとっては命より何千倍も大事な子供です。 そう言ったのに、冒頭のメールがその人から来ました。 その人は私に、面倒だから犬のエサを昨日もやっていないと言った人間。猫には2日もです。 ベランダなんか、うんこだらけだそうです。 私が生んだんじゃなかったら、親の気持ちは分からないって言うんですか? そんなのは、子供を産めなかった女性への、最大の言葉の暴力です。 以前の散文に、新たな写真、文章も少し載せています。 子供との写真も何枚も載せました。 どうせテレビや雑誌で顔が知れてる人間ですから。 私には、親子で撮った写真です。 人も犬も猫も、命をかけて育てて、愛した心は真の親心なのだと、分かって下さる方だけ、分かって頂ければ十分です。 ・・・・・・・・・・・・ ![]() この子は美月。 兄の龍雲と一緒に、生後数日でとある温泉付きのペンションに捨てられた。 オーナー達に世話は出来ず、保健所行きが決定した日、疲れを取りに日帰り入浴に行った私が 事情を聞いて引き取った。 まだオシッコすら、自力で出来ない赤ちゃんたち。 仕事をしながら育てるのは、並大抵の事ではなかった。 みいは、来た日から乳房代わりに吸い付きながら眠れるものを求めた。 結果それは、私の右耳でした。 毎晩毎晩、耳をしゃぶりながら寝る。 うとうと始めて、口が外れるとたちまち起きて、またしゃぶり出す。 こんな事を三回ほどやって、ようやく寝てくれるのが常でした。 丁度この時、私は赤ちゃんが欲しいノイローゼになっていて、美月と龍雲のお陰で完全に救われた。 赤ちゃんを育てると言う、素晴らしい経験を頂きました。 ![]() 捨てられて来た子猫。 両手で抱きかかえた時、その軽さに、それとは正反対の、腰が抜けるほどの重さを感じた。 ああ、これが命の、そして何より地球の重さなんだ。 そう思ったものです。 ・・・・・・・・・・・・・・・ 心が世界を知覚出来るようになる頃、子供は何歳になっているのだろう。 私は物心ついてから、神秘に感動したものが二つ。 夜に浮かび上がる星空と、四足の哺乳類だった。 鳥類よりも、魚類よりも、私は哺乳類の生きる姿に魅せられた。 人間に最も近く、(類人猿は別にして)そして異星人ほどにもかけ離れた、 異なる姿態を持つ命だからだろうか。 ![]() 初めて飼った、哺乳類の事を覚えている。 ハムスターのマリア。 私はまだ幼い子供だった。 その子供の手の平に、すっぽりと納まった小さな体。 こんな小型の生き者が、存在しているのだと言う驚き。 必死になって、彼女の心音を指で捜し求めた。 命の神秘に打ちのめされてみたかった。 母が幼い私に声を掛ける。 この子は赤ちゃんも産めるのだと。 衝撃が体を駆け抜けた。 私の手の平に乗るほどの、小さな生き者が、私の母のように、赤ちゃんをお腹に宿す。 一度に何人もの子供を授かり、その子を自分の乳で育てる。 マリアはこの体で、完璧な存在なのだ。 全てが、この小さな体に与えられている。 命が、こんな小さな体で、完璧に作られているのなら、 同じ機能でただ大きい、人間とは、何て感動のない生命なのかと思った。 神様はきっと、我々人間よりも、ハムスターを、自分の傑作となさった事なのだろうと。 生命の神秘に、初めて敬服に浸ったあの幼い日から、 私の心に、彼らへの敬愛の念が消えた事は一度もない。 何よりも哺乳類に、信仰を捧げてしまうのは、 私に生命の神秘を気付かせた者が、あの小さなハムスターだったからなのだろうか。 それとも、水に住まう者でなく、大空を飛翔する者でなく、 共に大地を踏みしめる兄弟だからだろうか。 私はいつも、陶酔する様に、四足の者達を追い続ける。 四足の種こそは、きっと私の想像する、最も美を極めた生命なのだろう。 もしも彼らがいなかったら、私は神を崇めただろうか。 大いなる魂を宿す、聳え立つ山々や、大地を抱く樹々。 それが神々の、心を語る者だとしたら、 血肉を持った全ての命は、神々の肉体を体現している。 美しい毛皮と皮膚の下。 柔らかな肉と、それを支える白い骨。 体を流れる赤い血潮。 水に満たされた肉体。 途方も無い御業で体内に現れた神秘の内臓。 犬や猫の体を抱きしめる、私の心は神秘に陶酔する。 毛皮の下の神域が、私の心を畏れで満たす。 まるで祀られた神社を我が手で抱くように。 そしてこれこそが信仰だ。 生命と言う神秘に、永遠の畏敬と崇拝と、そして尽くせぬ愛を持って、奉仕の道を歩む事。 我が手よ、彼らを抱く度に謙虚であれ。 我が足よ、彼らの背中を、追い越す愚を犯すなかれ。 我が心よ、彼らを愛で奉り給え。 大地を手ですくって手の平に眺める。 これはマリア。 私の心を感動で満たした、あの命。 愛する土よ。 地上を旅した生命は、寿命を迎え、この体へと、最後に戻る。 いつか母代わりとした美しい犬が、永遠にその目を閉じた時、 私は彼女を土に返し、 そして恋しさの余り、幾夜も過ごした後で、 私は土の手から、彼女を取り戻そうと試みた。 大地は彼女と同化していた。 幾ら掘れども、彼女はもういなかった。 この土から、彼女のあの瞳が創造されたのだ。 この土から、彼女の美しい被毛の一本一本までが創られていた。 この土から、あの完璧な姿が創られた。 筋肉も内臓も、骨も赤い血潮も、全てがこの土の現身だったのだ。 魂があの畏れる始まりに還った後は、つかの間生体を体現した大地は、 ゆるやかに本来の姿に還る。 黒く、湿った土。 星々を抱く宇宙の様に、我々は玄から生まれる光。 我々はみな、大地の化身。 手の平の土を、畏敬を込めて、額に寄せる。 あなたが水と共に創り給いし生命は、余りにも美しく愛らしく、眩いほどの魅力に溢れ、 永遠に私を、その御元に跪かせて、僕と為さる事だろう。 ![]() ![]() ![]() ![]() ![]() ![]() ![]() ![]() ![]() ![]() 十何年ホステスやったけど、爪を伸ばした事も、マニキュアをした事もなかった。 だってこうやって、指先を家の子は齧って甘えるから。 口を傷つけたり、マニキュアの塗料を、飲み込ませたくなかったから。 ![]() ![]() ![]() ![]() ![]() ![]() ![]() 犬のジルは、自身も友人からの捨て子で、家に捨てられて来た二人の子猫のお母さんになりました。 一度の妊娠も経験もないにも関わらず、子猫を可愛がり、何と母乳まで吸われる内に出して育てました。 ![]() この幸せそうな親子の寝顔に、言葉なんかいらないでしょう。 事の発端の、人々とネットで白黒つけようとした、友人のブログのアドレスを載せます。 http://plaza.rakuten.co.jp/kenkenpuu/ これだけじゃ、見ても状況が分からないかも知れません、ごめんなさい。 近い内に頑張って、状況のダイジェストを書きます。 ねえ、私は子供は生んでないから、お腹を痛めた子供の愛らしさって分からないんですか? 子供への愛しさって、腹を痛めないと分からないのですか? 生まないと、愛情って抱けないものなんですか? 生んだ人に比べて、叶うものでないものですか? お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
Last updated
2009.03.24 03:47:30
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