Der ehrliche Pfeil - Spur einer Reise

日本では正月三が日、まだまだ宴もたけなわ。
ところがこちら欧州では今日でキレイサッパリ正月ムード（もともとそんなのないけど・・）から足を洗って、明日からそれはもう謹賀新年のかけらもなく、日常がまた始まるのである。

とくに今年はクリスマスも年越し正月も両方とも土、日にかかってしまって祝日が少ないこと。
年明け早々何だか損した気分なのだが。。。。

タマも例外ではなく、明日月曜日からサクッと仕事。
昼前には飛行機に乗って帰ってしまうので、実質今日が最後の日だった。

しかしドイツ。
正月はいいけど、店という店は閉まるわ、これという活動のアイディアも「散歩・・」くらいしか浮かばないわ、クリスマスに続いて街の機能完全停止中。
いいかげん、わたしらふたりともうんざりで、また家にじっとふたりっきりで篭ってるからかまう相手がそれぞれ1人しかいなくて、そっりゃもう無意味に絡む絡む・・・・

これじゃいかん、深呼吸深呼吸ということで映画を観に行くことに。
街に出てみると、さすがにドイツ人家族といても退屈なもんは退屈らしく、がらんとした街をそぞろ歩く家族連れがけっこういること。

幸い2日ということでカフェとかレストラン系は営業していたらしく、映画の時間まで茶でもしばきましょうということに。

なかなか一緒にずっといると、カフェで待ち合わせなんかしないし、わざわざコーヒー飲みに外に出たりもしないもんだけれど、たまにいくと新鮮だー。

にゃーごさんと来独中にゃーごさん彼ひろくんとも2005年初お目見えを果たし、ここ2,3日家から出ずにもやもやと体の中に早くもこもりはじめていたエネルギーを少し発散。

さらに散歩と称してわりと距離のある映画館までてくてく歩いていった。
寒いから～、しんどいから～、と言っててはやっぱり駄目なこった。

今日のメニューは他多くのカッポーに混じってベタに

‘ブリジット・ジョーンズ２’

2作目は駄作というジンクスを崩したか否か。
個人差があるだろうけど、娯楽という意味では十分楽しめる作品。
ブリジットよ、そりゃやりすぎやろと思わせないでもなかったけど、ちゃっかりたくさん笑って帰ってきたし。
また、ヒューグラントがアホ役なんだなあ。あの人、もはや完全に3枚目専門なのかしら。

笑いに厳しいタマ氏が退屈したかなと少しヒヤヒヤしてたんだけど、割と楽しんでいたみたいなので良かった。

またあっという間に10日間は過ぎていったなあ。
まだイルミネーションの残っている夜の街をてくてく家に向かいながら、1ヶ月前はこの通りを夜ひとりで歩きながら、果たしてわたしはクリスマスにあのひととこのイルミネーションを見るのかしら、どうなのかしらと思いを馳せていたのを思い出す。

そして今日は
ああ、やっぱりまだ一緒にこのイルミネーションのしたを歩いている、
と思った。

ほっとした。

一緒にいた時間が楽しかった分、また離れがたくなるというのはなんとも皮肉なもんなんだけれど、
今までどおり、ふたりで一緒にいこうね。と言ったタマ氏の表情を忘れないかぎりまだまだこれから、とおもえた帰り道だった。

夜はやっぱりすこし泣いた。