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金羊毛騎士団という西欧の王侯貴族のサークル・儀礼儀典の本山については、去年、蔵書についてのエッセイ金羊毛騎士団で書いたが、最近、騎士団員リストをみなおしていて、Hiro-hito 日本皇帝というのをみつけてしまった。1926年、即位直後の入団となっている。欧米列強に互してつきあうということだろうか? しかし、皇帝が騎士団にはいるというのは奇妙である。騎士団を主催するならともかく、皇帝には上位者がいないはずだから。
更にウィキペディアのリストをみていたら、なんと今上天皇も皇太子時代といっても即位数年前の1985年に入団している。今上の陛下も騎士団員だったのだ。欧州最古の王室デンマークの マーガレット女王も入団しているから、王侯貴族のつきあいということで入っているのだろうが、政治的にはどうなのだろう。騎士団員ということは総長に忠誠を誓い命令に服する誓いをしたりするのだろうから、王侯の上にたつはずの皇帝としては、儀礼的にはまずいんとちゃう? ただ、今上天皇、昭和天皇が入団したのはスペイン王室主催の金羊毛騎士団員のほうである。ここは、入団基準がかなり無茶で、本来、仇敵のはずの、サウジアラビア国王、ヨルダンの故フセイン国王まで入っている。これはちょっと凄い。騎士団はもともと十字軍関係なので「イスラム教徒と戦う」とか「聖地エルサレムを回復する」とか綱領にはいいていてもおかしくないのである。 最近(2006)ではタイ国王が入団、もっとも、英主ラーマ六世が入団していた先例があるので、そのつてだろうか。オーストリアの方は、もうちょっと純粋にハプスブルグ家関係の王侯貴族クラブという感じである。 お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
最終更新日
2007.07.05 10:02:23
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