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昨日の話の続き。
思えば医者になった頃からずっとずっと「慢性期医療」 の現場にいる。 無給医師の頃、急性期医療での経験は現場の土曜日 、日曜日当直や日勤のアルバイトをした程度だ。 急性期医療は全く知らないと行って良いだろう。 24歳から40年間、慢性期医療のみである。 「日本慢性期医療協会」では開業医の医療や老人保 健施設での医療、特養やグループホームでの医療の 全てを「慢性期の医療」と定義している。 その様な考えに従うと急性期医療は日本全体で見れば 僅かだ。 病床数でいえば多分50~60万床あれば十分ではないか、 と思う。だが現実はその倍ほどの病床が存在し「我こそは 急性期」と名乗っている。 そこには本当に急性期の患者さんだけが入院し治療を受け ているのか?はなはだ疑問だ。 急性期医療はその緊急性から収入が高くなるように設定され ているので、極めて経済的な理由で「急性期」を名乗る病院が あるとすれば問題である。 例えば、高齢者の肺炎で私どものような慢性期で治療すると 一日一万4,5千円で治療できるが「急性期」に運ばれると その10倍は掛かる。これは医療費の大いなる無駄使い。 そして今後少子高齢社会の中ではその医療費の大半を 若い世代が受け持つわけで、高齢者もいい加減にしろ 、という意見も若い世代から出てきそうだ。 当然ながら若い世代は病気にならないし医者へ行く ことも少ない。しかし、毎月医療保険料を強制的に差し 引かれているから、いずれ負担への疑問がおきる。 だから、団塊の世代は「若い世代」に負担を掛けない ようにせねばならない。 そんなことをぼんやり考えながら、明日出る予定でいた 「シニア選手権」は落ちてしまい、時間が空いたので、これか ら上京し国立新美術館の「セザンヌ、パリとプロブァンス展」を 見に行きます。 お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
Last updated
2012.05.19 07:36:22
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