カテゴリ:山スキー
別又発電所前を起点に、1019m、1251mの尾根
から成谷山を経て僧ヶ岳までのピストン。 メンバーは山ちゃん、やまやろうがテレマーク、 Dさん、o崎さんが山スキー。 発電所までは除雪されている。路肩に駐車して 雪道に入るところで、o崎さんが凍結路で激しく 転倒、衝撃でA型スキーキャリーのバックルが破損 してしまった。 すぐさまやまやろうがスリングとカラビナを取り 出し、何とか板を固定することができた。 山スキーちゃ、何が起こるか分からないから 色々と道具を仕込んでおこう。 5:22 導水管下部。気温0℃。ヘッドランプを 点けてのコンクリ階段登り。山の傾斜に応じて 段差が大きくなる。 プラ靴では登りにくい。山ちゃんとDさんは ズックを持参してきた。いきなり脚力全開の登りで 汗が出る。 階段が雪で埋まったらキックステップの登高。 これって滑ったらどうなる(結構危険だ)。 6:09 導水管上部。標高差300mを一気に稼いだ。 発電所から僧ヶ岳までの標高差は1550mある。 板にシールとスキーアイゼンを付けて林道を歩く。 植林スギに入ってからブナ尾根に至る。 雪は締まっており順調に高度を稼ぐことができる。 朝日が我々を射抜く時間が来た。 時折尾根が細くなりスキーの取り回しに苦労する。 そういうところで山ちゃんはあっさり板を脱いで ツボ足で登っていた。そのまま山頂まで担いでよw トップは山ちゃんかやまやろう。ラッセルはほぼ ない。 三ツ倉山(1481m)のピーク。 快晴の空の下、真っ白な雪が映える。 GRIIで軽快に撮影をしていく。 8:40 1180m 急登の下部(1261mの手前)。 やまやろうが先頭になって稲妻を刻んでいく。 斜面が硬くてずり落ちそうになるところを、破綻 しない絶妙な角度でルートを取る。 9:07 1280m 登り切った!ツボ足の山ちゃんと 変わらぬペースであった。1261mピークの北東側 が雪洞スポットだよ。二年前はここで単独泊した。 一旦下り緩い谷に入ってから右の尾根に取り付く。 絵になるわー。新雪の下に硬い斜面があって登り にくい。この後で板を脱ぐ山ちゃんとDさん。 急なだけあって脇の斜面は魅力的だ(実際右手に 見える斜面の滑降が一番楽しめた)。 10:15 1506m 尾根上に出た。ここで休憩。 今日は日帰りとあって柿ピーをナルゲンボトルに 八割ほど入れてきた。 この量で十分かと思っていたが、行動中はとても 腹が減ってどんどん消費していく。後から分かった のだがハンガーノックになりつつあったのだ。 休憩が終わって出発。この時点で離されている。 先頭になってもりもり登って行く山ちゃんに ついていけないやまやろう。 富山湾が一望だー。 10:53 成谷山。絶景だ!ここからは常に風に さらされるのでアウターを着る。毛勝山には雪煙が たなびくのが見える。 駒ヶ岳方面。ヒマラヤ的な山襞が荘厳。 そして山座同定。GWの東又谷は水が出ているの ではないかー? 僧ヶ岳を目指す。この構図を捉えて心が震えた。 良いものが撮れた。 巨大な雪庇を避けるように、左に進路を振る。 毛勝山をバックに。大明神谷はデブリの谷と 化していた。 やまやろうはハンガーノック状態でスピードが 上がらない、そして眠い。無理矢理柿ピーを頬張り 水で流し込む。 偽ピークは北又谷側に回り込む。地吹雪が指先を 冷やしていく。 12:15 僧ヶ岳山頂。真っ白な雪原だ。寒い、 風下に逃れてスキー板を脱いで休憩する。おらは 早く下山したかったが。 駒ヶ岳への稜線は、まるで波濤のようだ。 仏ヶ平方面も真っ白。天気が良いので誰か登って くるかと思っていたが、この日は我々だけの貸切で あった。 12:51 スキーアイゼンを外し、シールは付けた ままで下山する。成谷山までに登り返しがある からだ。絶景の中をゆるゆると下って行く。 何度も立ち止まっては、この雄姿に感嘆する。 13:37 成谷山に戻る。さあシールを剥がして 滑降だ。楽しいとは言い難い。ストップスノー なのだ。安全第一で下る。テレマークターンは やってはみるが難しい。 登りで目星を付けておいた斜面は、まだパウが 残っていた。テレマークターンのようなもので 放物線を描く至福の刹那。 GRIIでスキーのような動体を撮影するのは、連写 機能を使うと意外とできるな。被写体に寄れない のは単焦点なので仕方がない。 緩い谷を下り、1261mピークは北側の平坦地から 巻く。風がないと日差しで暑い。 14:18 1150mまで滑り込み、楽しい斜面は 終わった。 テレ組が先行し、山スキー組を待つ構図(普通逆 では)。アクシデントがあった場合に救助できない ので、隊列を延ばさないようにしていたが、 どうしても先走って声が届かなくなるよね。 シールを付けて登り返す。尾根上は微妙なアップ ダウンがあるのでシールは付けたまま下る。 どうせストップスノーだと移動手段に割り切る。 15:00 1019m地点でシールを剥がす。走らない 雪なのでボーゲンで慎重に下る。それでも何回か 転倒した。 15:30 林道に出た!怪我なく全員下りて来て 自然と笑顔になる。 15:35 導水管上部。最大の難所はやはりここの 階段だ。A型に担いだ板の下端を雪面に引っ掛けて 転倒しないように、なるべく高めに板を固定する。 雪面の方が階段より歩きやすいので、ツボ足で できるだけ下降する。単独男性が明日の登山の 下見に来ていた。 16:21 11時間行動で下山、完全燃焼。 登り約7時間は予想通りであった。久々のシール 登高では剥がれずに登れるか不安であったが、 グルーの汚れ取りが効果あったようだ。 お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
Last updated
2019/03/17 04:28:24 PM
[山スキー] カテゴリの最新記事
|
|