039381 ランダム
 ホーム | 日記 | プロフィール 【フォローする】 【ログイン】

でら しょうもにゃ~ ブログだがや…

【毎日開催】
15記事にいいね!で1ポイント
10秒滞在
いいね! --/--
おめでとうございます!
ミッションを達成しました。
※「ポイントを獲得する」ボタンを押すと広告が表示されます。
x

PR

日記/記事の投稿

カテゴリ

フリーページ

2008年02月17日
XML

カテゴリ:日常

2008-02-17 01:38:33

 

病院の通路に掛かっていた水彩画 その1つ

かつて この病院に居たのでしょうか 

いや それは無いとして

俺が察するに絵師が自宅で飼っていた図でしょうか

 

しかし

 

見た瞬間に足がピタっと止まりましたねコレ

 

何年だろ 10年も経ったか経ってないか

 

昔 実家で飼っていた猫に そっくり

 

全身白くて 瞳の色は青

 

かつてを思い出させたこの絵を ついつい写真に収めてしまった無断で

 

マズイか? これマズイか???

 

 

うちの猫に限らず 猫って ほんと1人がお好きで いつも1人だった

覚えているのは 夏 いつも家を出てすぐの道の真ん中にちょこんと座って

どこを見るともなく 何かを待つわけでもなく いつも夜はそこに居て

俺も夏の終わりごろから 猫の近くに行っては ボケーー っとしとった

 

家の中では一切 俺によりかかりもしない猫 空気扱いされてたのに

その夜の道端では なぜか足に体を巻きつけるかのごとく寄ってくる

 

ひとたび 焼き魚を盗み咥えた途端 うめき声とおもに魚を我が物と独占しようとし

近寄らば 鋭い爪で容赦なくヒッカキ傷を与えるような野蛮な奴だったが

夜の誰も居なく心地よい風の中では やはり1人では寂しい という思いが猫にはあったのかもしれない

 

そして老いて寿命が来る頃には 野良猫との喧嘩でもらった猫エイズなるものの病に犯され

食事はしても 全て吐いてしまって どんどん痩せこけていく猫

幾度も獣医のもとへ行っていたが 不治の病なのか死期が迫っているのが分かっていた

 

最期には 一切動くことも出来ず ベッドでずっとうずくまっているだけとなった猫は

あの夜のひと時と同じく 喉をゴロゴロと鳴らせ 俺の指を舐め

表情の無い猫だったが 俺が横に居るということに喜んでいた

 

元気なときはいつも 知らんぷり 自由気ままに誰に囚われることなく過ごしてた

エサのくれない俺なんて邪魔者扱いだったのに

 

どうして 何に食べられなくなり痩せこけて 本当はどこか痛かったのかもしれない

そしてもうじき死がおとずれるであろう瞬間に

人という存在を喜び 寂しさが安らいでいるような 本当は1人で居るのがつらい

そんなしぐさをするのだろう

 

犬とは違う なついてこないし猫なんて楽しくない そう思っていたのに

次に猫を見たときは 目を閉じて ピクリとも動かなくなり ひんやり冷たくなって

 

もう二度と 夜 その道に猫が居ることは無くなってしまった

 

本当に無くなってしまってから

最後はずっと一緒に居てあげればよかった

元気なときに沢山 好物を食べさせてやればよかった

なんて思ったり 

これまで猫が居たという記憶が全て悲しみになって

それが涙に変わっていく事がしばらく続いた

 

 

それから数年の間は 夜帰宅するとき いつも居た家の前の道端に白い姿が重なって見えた

 

死んでしまえば もう会えない触れる事も出来なくなる だから悲しい 涙が出る

 

人は好意を抱いたものの死を悲しき事とする

 

漠然と日々繰り返される生と死

 

どんなに命を大切にするものも 歩けば何かを踏み殺し 食事をする度に何かを殺し

 

好意の無い者の死は微塵も悲しくは無い 関係の無い事 他人事

 

命の価値は平等じゃない 重さも違えば質も違う

 

死ねばいい殺したい そんな命だってある

 

けど 飼い猫1匹 死んで悲しい 俺は偽善者か

 

自分を生み育てた両親を無くせば それは悲しい

 

けど その社会を 日本の礎を築いた見知らぬ老人達を無くしても悲しいか

 

世界中にある貧困疫病 見知らぬ子供達が今この瞬間も命が消えている それが悲しいか

 

見も知らぬ そんな命 消えて悲しいと本当に思う人間なんていやしない

 

作り物の映画 会った事も話たこともないキャラクターが死んで涙を流す

 

こんな世の中

 






お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう

最終更新日  2008年02月17日 12時04分54秒
[日常] カテゴリの最新記事



© Rakuten Group, Inc.