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カテゴリ:小説
第2話 桜ヶ丘お花見当日
AM9時10分・・・・・ 「・・・・・・・やば!!!」 急いで起きてすぐにシャワーに直行。 新記録更新!!シャワー最短記録6分!! 体を拭いて、着替えて髪も乾かさず金と携帯電話を持ってチャリに乗る!! チャリで約15分走った末、桜ヶ丘公園が見えてきた。 「あともう少し!!頑張れ!!」俺の脚ぃぃ!!!!」 着いた。橋本やらが言っていた女子たちもちゃんといる。 「渡辺遅いよ!!ギリギリじゃん!」宮沢が言った。 「ごめん、9時に起きた・・・。」俺は疲れたみたいに言った。 「もっと早く起きろよな。」園田が言った。 「しょうがないじゃん、眠かったんだもん・・・。」俺は言い訳をした。 「はいはい、詰まらないことで喧嘩しない!仲良く仲良く♪」萩野が仲裁して言った。 「・・・・わかったよ・・・・。」園田が言った。 「よし、みんな揃ったことだし行くか。」橋本が言った。 「そうだね。」西野が言った。 「あれ・・・桜田はどこだ?」俺は園田に言った。 「ああ、場所取りだよ。けっこう人いるからさ。」普通に帰ってきた。 「そうなんだ。」俺は言った。 「そうなんだよ。」園田は言った。 歩くこと3分、桜田が見えた。街の景色も見える大きな桜の木下に桜田はいた。 桜田が、桜の木を見に・・・なんか笑えるな。 サクラの木下に着く。 「うわ~!!いい眺め~!!」西岡が言った。 確かにいい眺めだ。俺一人で見るのであればもっといい眺めであろう。 「とりあえず昼飯たべようぜ。」沖田が言った。 「そうだね、お昼にしよ。」萩野は言った。 ブルーシートを開いて飯を広げた。なにやら女子たちが7時半に萩野の家に集合して作ったらしい。 こう見えて実は味にうるさかったりする自分は少し不安になる。 まずは一口食べてみる・・・・。 以外にも美味しい。けっこうできるんだと・・・思った。 「どう?美味しい?」萩野が聞いてきた。 「以外に旨い・・・・。」俺は言った。 「以外ってどう意味よ~!美味しいのはあったりまえじゃない!!」宮沢は胸を張って言った。 「いや、ここまで旨いとは以外だ。」俺は言った。 「まあ、いいじゃない。美味しいって言ってくれてるんだからさ。」大西が言った。 「んまあ、許してあげる。」宮沢は言った。 「ホントに旨いな。」沖田が言った。 「あ、それ私作ったんだよ!!」西岡が言った。 「お前が作ったの!!?案外料理うまいんだな。」沖田が驚いたように言った。 「あったりまえじゃん~♪」西岡が軽快な口調で言った。 「うまいうまい。」園田が言った。 「あ、それ私作ったのよ。」大西が言った。 「お前中々だな。」園田は鋭い眼をしながら言った。 「ふふふ。」にこやかに大西は笑った。 なにやらいい感じムードらしい、俺はひっそりとその場を離れて桜ヶ丘の下にあるベンチに座った。 「ふう、あいつら意外と料理じょうずなんだな・・・。」ボソリと俺は言った。 「以外で悪かったわね。」 後ろで声がした。慌てるように振り返った。 そこには北川がいた。 「渡辺はなんで皆と一緒に飯食べないの?」北川は疑問そうに言った。 「ん~・・・・あの空気は俺が嫌いな空気だったからかな・・・。」考えたそぶりを見せて言った。 「あんた恋愛苦手でしょ?」北川は直で言った。 「・・・苦手じゃない。ただ、ああいう空気が嫌いなだけ。」ふてくされたように言った。 「私も同じよ。どうも、あういう空気好きじゃないのよね。」北川は言った。 「ふ~ん、それも以外だな・・・。」なにげなしに言った。 「失礼ね、私だって一応人間だもの、得意不得意あるに決ってるじゃん。」少し怒ったようないいまわしで言った。 「それは俺にも同じことが言えるよ。」感情無く言った。 「お互い不得意同士、仲良くしようじゃないの。」張り切って北川は言った。 「ああ。」何となくあいづちをうった。 て言うか北川は違う小学校出身だ。そして、二年になってから喋ったことがなかったような気がする。 もしかしたら、今始めて喋ったかもしれない。不思議なことだな。同じもの同士ひきつけあうとは本当のことなのかもしれない。 「そういえばさ、俺お前と喋んの初めてじゃない?」俺は北川に質問した。 「う~ん・・・・そうかもしれないわね・・・。」北川は考えながらも言った。 「不思議だな、俺は多分ここにいなかったらお前となんて一生話してなかったと思うぞ。」冗談混じりで言った。 「ふふ、そうかのね。私も渡辺とは喋んなかったと思うよ。」北川は言った。 「そろそろ戻ろうか・・・。」俺は言った。 「そうだね、そろそろ戻ろうか・・。」北川は言った。 そして、二人はベンチを後にして、桜の木下に戻ってきた。 皆は世間話で盛り上がっており、あの俺が嫌いな空気はすっかり消えていた。 「むむ!!お二人さんどこに行ってたんですか~?」沖田がにんまりと笑みを浮かべながら言った。 「下のベンチで休んでた。」俺は感情なく言った。 「二人ってそういう関係!!?」桜井が無理に驚いたように言った。 「勝手に言ってろ。」多少怒った口調で俺は言った。 毎度お馴染みのパターンだ。 大体にして、女子と一緒にだったからどうしたんだ? 確かに北川と一緒にいたことは否定しない。 しかし、特に親しいわけでもない。ただ、話をしていただけだ。 「陽子(北川)~、隅に置けないわね~♪」宮沢が沖田みたいな顔で言った。 「私はただ、渡辺と話していただけよ?何もしてないわ。」つんとした表情であっさりと言った。 「ホントに~?」萩野が目を細めて北川に問いかけた。 「嘘ついてどうすんのさ。」多少睨みながら北川は言った。 「まあまあ、そんなことより話の続きしようよ~。」大西が仲裁をして言った。 「何の話してたっけか?」園田が言った。 「最近の政治経済についてだよ。」橋本が言った。 「そうだ!!それだ!!」パチン指を鳴らして園田は言った。 「そんな話してたのかよ、堅苦しいなぁ。」苦笑いしながら俺は言った。 「いいじゃん、面白いんだからさぁ。」西岡が言った。 ・・・・・PM4:00・・・・・ 「あ、もう四時だ・・・。」西岡がハッとした様に言った。 「ほんとだ・・・・。そろそろお開きにする?」園田が皆に問いかけた。 「そうだな。」橋本が寂しげに言った。 のそのそと後片付けをし始める皆。空気を読んでブルーシートを片付ける。 とりあえず、片付けは終わった。 「そしたら、今日はこれで解散ということで。」園田が言った。 「は~い。」一同がハモッタ。 「じゃあね~バイバイ~♪」女子たちが諸々に別れの挨拶を言った。 「じゃあな~。」手を振ったりとかしているほかの男子。 俺は手も振らず振り向きもせず公園を出て行った。 何打寛大言って案外お花見は面白かった。 結果的にはそういえる。 北川と・・・いや、今日いた女子とは少し距離が縮まった。 もし女子からメールが来ても返信してあげよう思う。 タラリリン!!!リン!!リン!!!テッテ~!! メールが来た。 誰だろう? 「今日はいい話をできたよ^^ 明日も元気に学校へ行こう(笑)」 北川からメールが来た。 もう家に帰ったというのか?あいつの家は此処らへんなのか・・・。 返信してやるか・・・。 「お前の意外なところお見れたらしいなww そんじゃあ明日も学校でお会いしましょう~」 「メール送信完了しました。」 ふう、家に着いた。 今日は疲れたな。なんていうか精神的疲労が大きいような・・。 ゲームして寝ようか。 ・・・・・・・・・ 何か忘れてるような気がする・・・・・。 なんだろう・・・。 ゲームをしながら考える。 不意に、何かが頭によぎった・・・。 思わずゲームをしている手を止めた。 ・・・・・・・・・・ 橋本殴るの忘れてた!!!! おれはそのまま立ち上がって地団太を踏んだ。 つづく・・・・・ お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
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