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カテゴリ:小説
久しぶりの小説更新となりますね~。
誤字脱字等がありましたら、書き込み等で教えてくださいね~^^ 第3話 6月の海 お花見から二ヶ月が経った。 あれ以来お花見メンバーはちょくちょくゲーセン等で遊ぶようになった。 しかし、いつも俺は途中で抜け出していた。面倒な事になりそうだからだ。そして俺の好きな半そでで外を歩ける季節、夏が近づこうとしていた。 いつもと変わらぬ平凡な日々が続いていた。 6月18日 水曜日 だるい。 朝起きて思った。だるい。 昨日はゲームをあんまりしなかったせいか、物足りなさも少しある。 ゲーム中毒か? 気にせずベットから起き上がった。 のそのそと起きて学校へ行く準備をする。 飯を食べてカバンを背負う。 「いってきま・・・・・勉強道具用意するの忘れてた・・・。」とりあえず、部屋に戻る。 今日もいつになく寝ぼけている。 ここのところ毎日これだ。 もうアルツハイマーか? 再出発。 「いってきます・・・・。」 いつもより学校への道のりが長く感じた。 そんな事もきにせづにとぼとぼ学校に向かっていく俺がいるのであった。 学校に着く。教室に入る。 男子たちが言ってくる。 「翔太おはよう~!!」井上が元気よく言った。 「おう。」感情無く言った。 他の男子も言ってきた。 とりあえず、あいづちをしてその場をしのぐ。 1時間目が始まる。いつもどおり、集中してるようで集中してない。 数学。 先生は一生懸命生徒に教えているが、一生徒の自分はまったく聞くみみを持っていない。 自分でも自覚している。 なぜかはこんな問題簡単すぎ手つまらないからだ。 簡単に言えば授業じたいがつまんない。 しかし、つまらない時間をつまらなく過ごすより睡眠不足を解消するほうがいい。 だがしかし、寝れないのが現状。委員長がジャマだ。早く席替えしてみたいものだ。 とりあえず、教科書の問題片っ端からといていこう、それなりに暇つぶしになるだろう。 ああ、中々の暇つぶしになってくれる事を祈ろう・・・。 ・・・・・・ キーンコーンカーンコーン 意外にもかなり暇つぶしになった。 残念なことにほぼ全ての問題を解いてしまったため次からはいつもどうり無駄に暇な時間を過ごすことになるのだろう。 あれだ、問題集でも買ってくるか。 いや、金がかかる。只でさえ金欠気味なのにそんなことで金を使っていられない。 休み時間なのでとりあえず水を飲みに席を立ち上がる。 「翔太~・・」誰かに呼ばれた。振り替えると小学校が同じの女子、綾香がいた。 「何?」俺はちょっと眠そうな顔で答えた。 「あのね、今度皆で海以降と思うんだよね。他の女の子が男子も誘ってっていったんだけど翔太も一緒にいかない?」恥ずかしいそうに耳元でつぶやいた。 突然の誘いに動揺を隠せない俺は完全に上がっていた。そして無意識にOKをしてしまったらしい。 俺は状況を判断するのに10分かかった。 俺はとんでもないことをしでかしたらしい・・・。お花見の時よりも大変だぞ。大問題だ・・・。 くそう。今のところ今年一番失態だ・・・。 パソコンでよく使う「OTL」のような状況だ。どうしよう・・・。 そして俺は大変な事に気が付いた。 水着買わないとダメじゃないか。 こうして、なぜか再来週の日曜日が心配でいる俺がいた。 男子の数おろか、全体の人数すらわからない。どこへ行くのかも知らん。 情報が少なすぎる!! 次の日・・・ 昨日あれだけ心配していたくせに11時までのん気にゲームを朝まで爆睡した自分が不安になる今日このごろ。 ま、いつか必ず来ることを今からどうのこうの言ってもどうしようもないだろう。 楽観的に考えよう。 といいつつもそんなことが容易にできたものならばジンセイ薔薇色だろう。 状況を整理してみよう。今ひとつ分かっていることは自分は女子と海に行かなければならないことだ。 そして今思うのはかなり寝起きが悪かったことだ。 自然に起きたくせに不機嫌だ。 とりあえず、トイレ行ってこよう。 「今日もよくでたな・・。」にこやかに、爽やかに言った。 よし、学校へ行く準備をしよう。 勉強道具・・・・くそ・・・・・筆箱はいずこへ・・・? 10分がたち、ようやく見つかった。まさかカバンの中にあるとは・・・。 不覚だ。どうしたら見過ごせるのか自分でも不安になる。 そういえば最近不安になってばかりだな・・・。 なにか凹む。 まあ、いい。勉強道具も揃ったし、学校へ行こう。 「いってきま・・・・あ、ブレザー忘れた。」玄関で履きかけた靴を乱暴に脱ぎ捨て部屋の方に向かった。 今日はなにかボーっとしている。 頑張らないと・・・・・。 学校に着いた。 いつもどおり友達と朝の情報交換をする。 「昨日の歌歌歌メドレー見た!!?」園田が溢れんばかりの元気一杯な声で聞いてきた。 「おう、見た見た。けっこう面白かったな。」俺は無表情で言った。 なんか、ただの世間話だ。情報交換でもないな。 「翔太」 誰かが俺を呼ぶ声がした。ふと後ろに振り合える。 そこには綾香がいた。 ・・・きっとあの話だろう・・・。 「翔太、ちょっとこっち来て。」俺の腕をぐいぐい引っ張りながら小声で言った。 「お?なんだいなんだい?」おちょくるように園田は言った。 「うっせ~!!」園田に向かって俺は言った。 教室の外に連れて行かれて水のみ場の手前で止まった。 はたからみればかなり怪しい(色んな意味で)状況だ。周りの目がかなり不安だ。 「場所は美咲海岸で、人数は8人だから。以上、質問はある?」綾香は早口で言った。 「・・・・・・。」いきなり伝えられた俺は呆然とした。 そして綾香は何事も無かったかの用に教室に戻って行った。 果たして、この胸の奥にあるぽかりと開いた穴のようなものはなんなのだろう・・・。 安心したのか?これは・・・。 しかし・・・不安な気持ちは心の中にまだ居座り続けている。 嫌な予感がしてならない。 落ち着け、落ち着くんだ。こんな俺は俺ではない・・・・。そんなことはないがいつもの自分じゃない事は確かだ。 まず何が心配なのかあげてみよう。 一つ、誰が行くのか詳しく知りたい。 一つ、美咲海岸にはどういう道を使っていくのか。 一つ、金銭はどれくらい持っていけばいいのか。 しいて言えばこの三つだ。他にもあるがきりが無いので止めておこう。 はあ、こんな事考えていたら気がめいってしまう・・。とりあえず寝よう。学校で。 キーンコーンカーンコーン 一時間目の始まりだ。 俺は机に頭を伏せて睡眠に入りかけた。 「先生、渡辺君が・・・。」となりで声がした。 バコ!! 最近どうも忘れっぽいんだよな。 つづく・・・・・ ランキングはだいぶ落ちているので応援クリックお願いしま~す。 人気blogランキングへ お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
Last updated
Mar 6, 2007 11:20:43 PM
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