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カテゴリ:小説
こんばんわ。闇タローです。
とりあえず新しく作った小説ができました。はい。 最後のほうは無理やりまとめたので「これはありえないwww馬鹿だwwwww」ってのがありますが暖かい目で見てくださいね^^; 題名はまだ決まってないですけどご鑑賞ください。 暗闇の中ひとりの青年は闇雲に走り続けていた。 自分を追い続ける恐怖から逃げるため、ただ、ただ道ある道を走り続けた。 どれくらい走っただろう。 とにかく息が続かない。足ももうじきつりそうだ。逃げられそうにない。 青年は街灯の近くまで走って立ち止まった。 そして、息を大きく切らせながら、何もかもがどうでもよくなったかのようにその場に座り込んだ。 ジャリ・・・・ 恐怖の根源は青年の前で止まった。 公太「お前は・・・・・・・お前は何がしたいんだ・・・・・・・・化け物め・・・・・・・。」 青年は涙で潤ませ、充血させた目で鋭くにらみ、恐怖に駆られたかすれた声で恐怖に向かって嘆いた。 ドスン・・・・・ドスンドスンドスン・・・・・ 街灯が10m間隔置きにある少し暗い一本道に鈍い音が数回響いた。 そして何事もなかったかのように朝日は東の紅葉山から顔を出した。 ほんの数秒間の惨劇のあった夜は静かに明けた。 第一話 見えない真実 2006年 8月12日 木曜日 AM 7:24 アナウンサー「昨夜、久里浜市、空川町で刺殺死体が発見されました。発見されたのは身元不明の10代前半の若い男性で、青いパーカーにジーパンを履いています。」 新聞の朝刊、TVのほとんどは殺人事件の報道だ。最近は物騒な事件が多すぎるな・・・・。 しかし、明日で18歳の誕生日を迎える若本昇はそんなことはどうでもよかった。 だが、このことが大変なことだとわかるのは数時間後のことだ。 昇「怖いなぁ。」 俺は迷惑そうに、さも人事のようにソファに座りながら口走った。 俺は空川町に住んでから明日で18年目になる。しかし、この見慣れた町並みももうすぐで見納めだ。俺は北海道の大学に進学することにした。だからこの町の景色を眺められるのは5ヶ月くらいになるのだ。悲しいが、また戻ってこようと思う。 いや、まだ入学が確定しているわけではないが・・・・・。 まあ、戻ってくる理由としては自分の生まれ育った町が居心地がいいと思うからだ。こんなこと今おもってもしょうがないな。 もうそろそろ飯ができる時間だろう。学校まではまだまだ余裕はある。 母「昇、ご飯だよ!!はやくしなさい!!!」 昇「・・・・・・・ん?」 母さんは何回も俺のことを呼んでいたようだ。俺が考え事をしていたことを母さんは知らない。並びに母さんが俺を呼んでいたことを俺は知らない。 まあ、いい。とりあえず朝食は一日の始まりだ。食べないといけない。 ソファで座っている俺はゆっくりと立ち上がった。 そして、食卓テーブルに腰をかけた。 しかし食卓テーブルにはご飯一膳と味噌汁しかない。 昇「手抜き・・・・。」 俺はあまりにも期待はずれだったので思わず口走ってしまった。 昇の母「なんか言った!!?」 すごい形相で母さんはこちらを向き、鋭くにらみながら叫んだ。 昇「いえ、何にも!!」 俺はまるで銃でも突きつけられて今にも撃たれそうな恐怖を感じた。一言多いとはまさにこのことだ。今度から気をつけよう。 いつものように学校についた。しかし何か様子がおかしい。 ざわめいていると言うか、何か落ち着きがない。何か事件でも起こったのか? 何気なしに教室に入る。 ・・・・・・・なんでこんなに重く、暗い雰囲気なんだ? なぜ、なぜ春川が泣いている? 昇「おい・・・・どうしたんだ?」 俺は春川菫がなぜ泣いていて、なぜなだめているのかを吉田に春川を気にしつつも問いかけた。 吉田「あんた何言ってんの!!?相本が死んじゃったんだよ!!!?」 吉田は俺の胸倉を掴んで、潤んだ目で俺をにらんだ。俺の胸倉を掴んでいる手は微かだが震えていた。 相本・・・・・・そう聞いて思い出すのは俺の親友、相本公太の名前だ。 まさか、昨日も一緒に遊んでいたんだ。公太が・・・・・公太が死ぬわけない。 昇「おいおい、冗談はそせよ。公太は昨日だって元気に俺と遊んで・・・・・」 目の前を悪寒が走った。まるで全身の血を抜かれたような寒さだ。体が凍りついたかのように動かない。 アナウンサー「青いパーカーにジーパン」 公太は・・・・・昨日遊んだとき・・・・青いパーカーにジーパンを着ていた・・・・・・。 まさか・・・・・そんな・・・・・。 昇「嘘・・・・・・・だろ・・・・・・・・。」 俺は思わず手に持っていたカバンを床に落とした。 ガラガラガラ 先生が教室に入ってきた。俺は放心状態のまま席に付いた。 先生「え~、皆さんの連絡網で伝えたとおり、非常に残念極まりないですが、相本君は帰宅中に何者かに襲われて死んでしまいました。先生はとても悲しいです。相本君を殺した犯人を許しません。絶対に法の裁きを受けるべきだと思います。」 暗い声だが、ハッキリと心を保っている声だった。 連・・・・絡網・・・? そんなの聞いた覚えはない。第一昨日から今日にかけて電話一本かかってやしない。 なぜ・・・・。どういうことなんだ・・・・・。 昇「先生、俺の家には電話一本かかって来ませんでしたがどういうことですか?」 俺はかすれた声で先生に問いた。 先生「連絡網が伝わってない?確かに全員の家に電話をかけました。若本君の家にも・・・お父さんが出てましたよ。」 先生は悲しくも寂しいも、見栄を張ったようなつくり笑いをしながらで答えた。 ははは・・・・・父さんは昨日酔いつぶれていた。あの酔ったあの人は人の話を聞いてるようでぜんぜん聞いていないんだ。 何もかもが信じられない。公太が死んだ。 もう公太を見れない。喋れない。触れない。 もうあの笑顔は二度と・・・・・・・。 急過ぎるよ・・・・なんでこんなに早く・・・・・・まだ18だろ・・・・・・どうして・・・・・・・・・・。 俺はまともに授業を受けずに、ずっとボーっとしていた。クラスのほとんどがそんな感じで今日一日を学校で過ごしていた。 クラスはいつもどおりの活気はなく、誰も寄り道とうをしないで即帰宅したらしい。 昇「ただいま。」 母「おかえりなさい。」 いつもどおりのやり取り。家の中は至って普通。母さんは何も知らない。 家に帰るなり親とも顔を合わせずに、俺は部屋に入った。 そして、俺はベットに崩れた。 俺は、犯人を捕まえたい。犯人を捕まえて聞きたい。 「なぜ公太を殺す必要があったのか。」 俺がすべきことは、18年でその生涯を閉じた公太の無念を晴らすことだ。それが俺の今すべきことだ。いや、公太はこれを望んではいないかもしれない。しかし俺は自分のやりたいことをやるのだ。いや、やらねば気がすまない。 昇の母「昇~、母さん買い物行ってくるから~。」 母さんが玄関から叫んだらしい。聞こえてはいるが返事はしなかった。声がうまく出せなかった。いや、心が声を出そうと思わなかった。 仰向けになり、天井を見る。何も変わらない。シミも、模様も。だけども俺の心はポカンと穴が開いたようにいつもとはだいぶ違う天井が見える。 ピ~ンポ~ン インターホンが鳴った。親は鍵を持っている、もし親だったらインターホンが鳴らない。つまりこれは来客、もしくは押し売りセールスだ。 とりあえず部屋を出て数秒歩き、玄関をドアを開けた。 後編に続く~ 後ほど後編をあげたいと思います。 ノシ~ お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
Last updated
Apr 25, 2007 06:18:14 PM
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